敗者の経験

まずは、平成30年度の「情報通信の安心安全な利用のための標語」の受賞作から、いくつかを紹介します。

 

スマホより 心の充電 大丈夫?

「いいね」より 「ダメだ」と言える 真の友

なぜ書くの? 自分が書かれて 嫌なのに

ENJOYが 一瞬にして 炎上に

その送信 未来の自分に確認を

君笑う その書き込みで 誰か泣く

 

どうですか・・・なかなか心にグッとくる標語ですね。あらためて、自分の活用法を見直してみないといけませんね。

 

さて、サッカーワールドカップで、世界中が盛り上がっていますね。日本代表も明日のポーランド戦に決勝トーナメント進出をかけます。しかし、32か国の代表のうち、最後に勝利する国は、たった一か国しかありません。残りの31か国は敗者となるのです。

 

これは、子どもたちの部活動でも同じです。運動部だけではなく、文化部にも全国大会がありますね。子どもたちは、勉強以外でも様々な競争にさらされています。しかし、最終的に勝者の立場に身を置くものは、ごくわずかしかありません。

 

私たち大人は、勝者への言葉は、いくらでも掛けられますが、多くを占める敗者への言葉掛けは、あまり得意ではありませんね。「そっとしておこう・・」という判断が多いような気がします。

 

そこで、宝になるような言葉を見つけました。「Be a hard fighter and a good loser」日本語にすると「果敢なる戦士であってもいさぎよき敗者」という意味です。

 

技量はそう変わらないのに、勝者と敗者を分かつものがあります。その曖昧さを、勝負は時の運と表現したりします。しかし、敗者として勝者をたたえる潔さが大切です。これは、敗者にならないとわからないことですね。

 

どうですか、一生懸命取り組んでも敗者となってしまった若者への言葉にしてみませんか。