今日の寺子屋では、屋上ファームに「長ねぎ」を植えました。ちょうど、このホームページのトップの写真が、昨年秋に、子どもたちが収穫した「長ねぎ」のシーンです。
ベビーサイズの苗を持って、20センチほどの深さに掘った溝に立てかけるように植えます。土は、根の部分に少しだけかけます。こうして、ねぎの白い部分を育てるために、成長に合わせて、少しずつ土をかけていくのです。
さて、ある中学の校長先生の生徒指導で使った言葉がけを紹介します。まさに、生きる言葉です。
~時々、キレて大暴れする子どもに出会う。窓ガラスを割ったりナイフを振り回したり、職員室の机やいすを蹴り上げたり・・・目が座って阿修羅のような子を止めるのは至難の技だ。人に危害を加えてないなら「もっとやれ」と言ってみよう。少しひるむ。ついでに「お前は人に手を出さんからよい」と褒めてやろう。
その子は、きっとこう言う。「先公も仲間も皆ワシをバカにしやがる」と。これに対し同情の言葉は禁句で、「私も、あんな破壊行為をすればバカだと思うね」とくぎを刺してから間髪入れず、「しかし、君には3つ良いところがある」と畳み掛ける。
「1つは、面構えが良い。気迫に満ちた良い顔だ」と惚れてかかろう。真っ赤になって否定するところへ、「2つ目は、半端でないエネルギーだ。最近モヤシのような若者が増えている中、あれだけのパワーは一目置ける」と、これも事実を伝え、「ただし、そのエネルギーの使いようによっては、後世に名を残す偉人になるか、一生を鉄格子の中で暮らす人になるか、ここはよく考えないといけない」と未来予測を付け加える。
次々と図星を言われ、さて、最後は何を抜かすのか?と聞く耳を持ったところで、「3つ目は・・・」と間を空け、「3つ目は・・・自分で考えなさい!」と突き放そう。けむに巻かれたような顔をしていたら、「この世に生を受けた以上、君は素晴らしい宝を授かっている。私が言ってもいいが、それは自分で見つけなさい」と心に刻むように語ろう。
すると、その子の顔が変わるのだ。真剣勝負の場で一度試されてみては。~
こんな修羅場は、あまり経験したくはありませんが・・・(笑)、「3つ目は自分で考えなさい」は、いいですね。
子どもでも大人相手でも、相手を叱る時は、最初に悪いところを指摘し、最後に長所を言って、相手の逃げ道を作ることは、よく使う手ですね。しかし、最後は、自分で考えさせる・・・これが、一番効果があるような気がします。