荒ぶる川

今日は、台風の影響で大雨となったので、教室内で、マットレスを使った大ゲーム大会です。引っ張って力を競ったり、異年齢のペアで、ぬいぐるみを乗せて走ったりと、チーム対抗ですが、個々の戦いに、子どもたちは大いに燃えます。勝った園児の歓声と、負けた園児の涙が交錯します。

 

勝つことも、負けることも、引き分けることも、色々と経験しながら、子どもたちの成長は続くのです。

 

さて、今日は、「荒ぶる川」こと「荒川」の話です。遠足で行った、「川の博物館」の思い出が、今でも子どもたちの会話に出てきます。埼玉県には海はありませんが、県土に占める河川面積が3.9%と日本一なのです。まさに「川の国・・・埼玉・・・」です。

 

何度も紹介していますが、「吉見町大和田と鴻巣市滝馬室」の間を流れる「荒川」が、川幅日本一で、その幅は2537メートルです。もちろん、幅2537メートルの川が流れているのではなく、川幅の定義は、河川敷を含む両岸の堤防の間となっています。

 

つまり、台風などの増水時に流水面が広がり、実際の川幅が日本一となるのです。近年、そのような状態になったのは、2007年9月の台風9号の時だったそうです。もう10年以上前の話ですね。

 

実は、この「川幅日本一」の河川敷の中には、麦畑や田園が広がり、民家が約50戸と町工場や神社まであるそうです。昭和初期の堤防改修工事の時に、残った家の多くが、今も生活を続けているそうです。

 

住んでいる人は、「新築も開発もなく、静かでいい・・・荒川が荒ぶる川になるのは、数十年に一度・・・ふだんは恵みをもたらす豊かな川で、川幅だけでなく、住みやすさも日本一」と話しているそうです。

 

なんだか、「自然の気まぐれ」をそのまま受け入れる生活のようで、うらやましく思いますね。(笑)