昨日は、池の生き物採集に夢中だった子どもたち・・・今日は、「てんとう虫」の採集をしました。てんとう虫は、土の中のダンゴムシと人気を分けるくらい子どもたちには、愛着のある昆虫です。こどもたちが怖がらずに触れるところがいいのです。
「じゃがいもの葉っぱの裏にいるよ~」とてんとう虫が好む場所を教えると、子どもたちは、目をギラギラさせて探します。
屋上には、じゃがいもの葉を食べる「フタツボシてんとう虫」とアブラムシを食べてくれる「ナナホシてんとう虫」と主に2種類のてんとう虫がいます。同じてんとう虫なのに、「二つ星」は、農作物の葉を食べてしまうので、人間からは害虫と呼ばれ、「七つ星」は、農作物を食べるアブラムシを食べてくれるので、益虫と呼ばれるのです。
子どもたちにとっては、害虫も益虫も「かわいいてんとう虫」には変わりありませんね。今日は、幼虫から成虫に脱皮したばかりのてんとう虫を見ることができました。抜け殻がまだ残っていて、七つ星がはっきりしないで、全体がオレンジ色です。「赤ちゃんのてんとう虫だ!」と子どもたちの観察眼がさらに深まります。
人間の赤ちゃんのように、歩くのに1年・・・という長い成長期間は、てんとう虫にはありません。数時間で、飛べるようになるのです。
最近では、品種改良が進み、「飛ばないナナホシてんとう虫」が、誕生しているそうです。これが農家には大好評なのです。どうしてだかわかりますか。飛ばないので、ハウスの中で、延々と農作物に付いたアブラムシを食べてくれるからです。
今日も、教室内では、飼育ケースに入れて観察しました。子どもたちが、ケースの前で「見た~い」「順番だよ~」「早くして~」と大騒ぎです。
しばらくは、生き物を観察する子どもたちを観察するおやじ園長です。(笑)