分散型リーダーシップ

土曜日に、卒園児の小学生が主導する、「青空教室」が屋上で行われていました。壁面を黒板代わりにして、チョークでひらがなや数字を在園児に教えています。小学生の前では、先生役がやりたいのにやれなかった在園児が、今日は、先生をやっています。

 

年長5歳女の子が、年下の園児を相手に、青空教室をやっているではありませんか。先輩である小学生のスキルを真似して、自分なりにリーダーシップを取ろうとしているのです。微笑ましく、うれしい光景ですね。

 

さて、リーダーシップに関する内容は、「リーダーの条件とは?」みたいな、議論や特集は、今まで様々な分野で取り上げられてきました。私も、サラリーマン時代には、これでもか!というくらいに、リーダーシップ研修を受けた記憶があります。

 

私の考えるリーダー像は、声が大きいとか、頭の回転がはやいとか、人望があるとか・・そういった具体的なことではなく「リーダーシップ=影響力」という持論があります。影響力の形は、人それぞれという考え方です。大声出さなくてもリーダーは十分務まるのです。

 

今日は、リーダーとは?ではなく、リーダーシップは、組織のトップだけでなく、組織のより多くのメンバーが発揮することが望ましく、組織の成果は、トップ個人のリーダーシップの質よりも、組織におけるメンバーのリーダーシップの総量によって決まるもの・・・という理論が、ここ数年注目されています。

 

会社組織でも、学校でも、公務員でも、地域でも、ミドルリーダーの重要性が主張されている日本では、この考え方は、しっくりしますね。

 

いわゆる「分散型リーダーシップ」という考えです。

 

どうですか、みなさんが属する組織に当てはめてみませんか・・・指示待ちの部下が、自分で考え、前に進む組織にかわることで、全体の組織力がアップする事は間違いないですね。