乳幼児期の「早期教育」への警鐘

明日から連休に入るので、今日は収穫したえんどう豆を屋上で茹でて、マヨネーズで食べました。ザルに山盛りのえんどう豆が、あっという間になくなってしまいました。

 

もともと好き嫌いのない園児は、「甘~い」と言いながら、バクバク食べます。野菜嫌いの園児も、なぜか屋上では、他の園児につられて、食べてしまうのです。「うちでは全く野菜を食べないで困っている」と嘆くママに見せてあげたい光景です。

 

さて、今日は、乳幼児期の早期教育についての話です。発達心理学者の内田伸子さんは、その著書のなかで、「幼児期に暗記学習や訓練をさせることは、こどもにとって大変な弊害です」と警鐘を鳴らしています。内容は、暗記学習や訓練型の学習です。

 

3つの問題を内田さんは指摘します。第一は、子どもを指示待ちにさせることだそうです。訓練を受けた子はその時は成績は上がるものの、その後は、訓練を受けない子と同じになるどころか、思春期に指示待ちになってしまう傾向があるそうです。

 

第二は、子どもが勉強への興味を失うことだそうです。追跡調査によると、先取り学習は勉強への興味を失う可能性があるといいます。

 

第三は、問題解決力が身に付かないことだそうです。塾で教えられたことを手際よく言えた子と、自分なりの体験やイメージを結び付けながら試行錯誤して答えた子を比べると、前者は、問題解決型の問題の成績が低かったという研究を紹介しています。

 

みなさんは、どう思われますか?こうした見解は、最近では、アクティブラーニングなどの問題解決型の学びが重要と認識され、乳幼児期において、「非認知能力」を重視した流れと一致しますね。「非認知能力」は、異年齢の環境で、さらに発揮されると言われています。

 

内田さんは、さらに「0歳児英語教育は知能を遅らせる」「ネイティブな英語環境より日本語の基礎固めが大切」と述べています。

 

あの池上彰さんも林先生も尾木ママも同じような見解を持っていますが、保護者は、どうしても「早期教育をさせないと・・・」と焦ります。子どもにとって、何が大切かを私たち保育者が伝えられればうれしいですね。