先生の学校

今日から保育園も新年度がスタートしました。先日、7名の園児が卒園しましたが、そのうち3名は、まだ弟や妹が保育園に通います。今日は、小学校の学童が終わってお迎えに顔を出してくれました。

 

実は、学童初日は、かなり緊張するのですが、「新しい友だちができた!」の声に、ホッとしました。小学校3年生のお兄さんと友だちになったという卒園児は、保育園では異年齢で過ごすのが当たり前の環境だったので、違和感がないのでしょう。

 

これからの小学校生活で、楽しいこともあれば、様々な困難を乗り越えなくてはならないこともあります。そんな時は、保育園が安心できる居場所になって、遊びに来てほしいですね。

 

さて、大学で家庭科教員と栄養士の免許を取ったある女性は、卒業後、専門学校や大学で8年間教えたそうです。ある日、学生から就職相談を受けたのですが、自分が何もアドバイスできないことにショックを受けて、こう思ったそうです。「先生にだって学校が必要だ・・・」と。そして、教員を退職。インターネットの広告会社に勤務した後、リクルートライフスタイルに入社します。その年に構想を温めていた「先生の学校」を始めました。

 

もっと教員が、世の中の動きを知る機会を作りたいと、教員や教育に関心のある企業の人たちを対象に、毎月、都内で開催しているそうです。

 

「正直に言うと、高校の数学なんて、社会に出たら使わないですから」と50代の数学教員が言うと「そんなことはないですよ。私たちの仕事では、とても必要な勉強なんです」とマーケティング会社に勤務する20代の女性が応じます。こんなやり取りから、議論が進んでいき、先生が社会を知るきっかけになるそうです。

 

私が営業マンの頃は、相手に熱い言葉で訴えるよりも、誰が見ても明白な数字やデータで話をする方が効果があることを何度も経験してきました。数学の授業の賜物です。

 

学校を卒業したら、社会に出る若者たちを教える先生が、社会のことを知らなければ、いい授業をしたり、アドバイスを送ることもできません。

 

社会や世の中の扉を開けることを躊躇しない先生に、我が子を預けたいと思う親が、増えていくことでしょう。たたでさえ多忙の先生に、さらに要求するの?と思ったあなた。社会では、自分で忙しいと言う人は、相手にされません。忙しい中でも、優先順位をつける目を磨き、効率よく仕事ができる・・・これも、先生に求められるスキルですね。