拉致問題を教える

昨日の「ムスカリ」の花に続いて、今日も屋上では春を感じることができました。今月の頭に、子どもたちが植えたジャガイモの芽が出ていました。集まった子どもたちは「ウォ~」と歓声をあげます。自分たちがタネイモを土に植えたシーンを思い出したようです。

 

さらに葉が大きくなり、小さな花をつけるジャガイモですが、子どもたちは「いつ食べようか~」と先の話をしています。(笑)そして、冬を越したエンドウ豆も、すでに白い花を咲かせています。4月中旬には、収穫できそうです。

 

さて、ここ数日、北朝鮮のトップの報道がされていますが、私たち日本人は、決して、拉致問題を忘れることはできません。北朝鮮が拉致問題を認めて謝罪し、被害者の一部が帰国してからもう15年が過ぎています。

 

私は、サラリーマン時代、長く新潟県を担当していましたので、柏崎の日本海を車で走りながら、「ここでまだ中学生だった生徒が拉致されたのか~」という思いを何度もしています。

 

ある新潟県の中学校教員は、道徳や総合的な学習の時間、自分の教科や部活動の中で、継続的に拉致問題を教えてきたそうです。

 

喫煙が疑わしい生徒を頭ごなしに叱りつけると、学校の窓ガラスが割られるなどの反発を招くそうですが、拉致問題を教えると、拉致された娘の命を思う親心を生徒は知ります。喫煙は命を縮める行為であり、私たちの体は、先祖から、親から預かったものであること、健康のままお返ししなければいけないのでは・・・と、生徒たちは真剣に考えるそうです。

 

命の重さを子どもたちに伝えることは、とても難しいですね。戦争体験を語り継ぐことも大切でしょう。新潟では、身近な大問題として、多くの県民が、拉致問題を捉えています。すべての拉致被害者の安否が解明されることを祈るだけですが、これも、次世代に語り継ぐことが大切なのです。