縦割り、横割り、どっち?

4月からスタートする体操教室のユニホームができました。白いシャツに紺の体育パンツとシンプルですが、シャツには、保育園ホワイトきゃんばすのロゴが入っています。ユニホームができると、子どもたちだけでなく、お迎えのママ達の期待も膨らむようです。

 

あるアンケートでは、子どもの習い事ランキングで、スイミング、英語に続いて、堂々3位が、体操・ダンスだそうです。保育園から屋上へ行くのに、体操教室の前を通るのですが、様々なトレーニング設備が充実しているので、「早く体操教室が始まらないかな~」とチェックする子どもたちです。

 

さて、最近は、異年齢保育の保育園が少しずつ増えているそうです。少子化の影響で、縦割りの環境が、多くの兄弟がいる環境に近いと考える保護者も多いとのことです。

 

ある、大規模保育園での話です。昨年、年齢別(横割り)保育から異年齢保育への転換が保護者に知らされました。1歳児から5歳児までを異年齢でクラス編成をするという内容です。

 

まだまだ、異年齢保育は少数派ですので、「どんチャラ村は大騒ぎ」状態となり、特に年長クラスの保護者からは、反対運動が起きたそうです。「なんで、小学校に入学しようという我が子が、1歳児と一緒にならないといけないの?」といった感じです。

 

しかし、この保育園は頑張りました。異年齢保育への方針変更の意義などを数回にわたる説明会で保護者へ報告し、質疑応答にもたくさんの時間が割かれました。すると、説明会での先生方の言葉や姿を通し、保護者からの園への信頼度が、ますますアップすることに・・・そして、異年齢保育が保護者に受け入れ、4月からは、横割りではなく、縦割りの異年齢保育がスタートすることになりました。

 

100人規模の保育園が、同年齢保育から異年齢保育に変更するには、かなりのエネルギーが必要です。「異年齢がいい」と思っても、「異年齢保育」という言葉すら知らなかった保護者への説明だけでなく、同年齢しか経験のない先生が、異年齢教室を運営できるか?という問題もあります。

 

異年齢保育・教育の素晴らしさは、このブログでも何度も語っていますが、最後に、縦割り、横割りのどちらかを選択するのは、保護者自身です。今や、保育園や幼稚園選びの大きな判断材料の一つです。

 

先日、まだお腹の中に赤ちゃんがいるママが、保活で見学に来ました。ホワイトきゃんばすが、最初の訪問だったようですが、年齢の違う子どもたちが、一緒に遊ぶ姿に感動して帰られました。このママには、しっかりと「異年齢保育」という言葉がインプットされたようです。