読書嫌いの子に本をどう勧める!?

子どもを持つ親にとっては、我が子が読書好きであってほしいと願い、学校の先生にとっても、教え子が読書好きであってほしいと思うものですね。

 

今日は、どうしたらそうなるか?という答え探しではありません。むしろ、あなたが読書好きだったなら、この指導は、正直困難です。読書嫌いの子の気持ちがわからないからです。

 

プロ野球の世界では、よく「名選手必ずしも名監督にあらず」と言われます。名選手だった監督は「どうしてこんな簡単なことができないんだよ!」と思ってしまうからです。

 

あの王貞治さんも、監督になったばかりは、チームは低迷・・・そこで「世界の王は捨てよう。俺は、ラーメン屋の息子だ。もっと、できない選手のことを見つめよう」となり、優勝を重ねる監督になりました。

 

野村克也さんは、「自分には王や長嶋のような才能はない」と考え、データ野球を現役時代から実践していました。監督になってから、それがさらに進化し、名監督と呼ばれるようになったのです。

 

ある校長先生が、こんなことを言っています。

 

「私は、図書室からよく本を借りていました。しかし、少し読んで面白くない本はすぐに返却すると、図書室の先生から、『借りたものは最後まで読みなさい』と叱られました。これには、傷つきました。私にとっては、自分に合わない本を途中でやめるのは、当たり前のことだったのです。幸い、自分が読みたい本を自分で選ぶ力が身に付きました。あの時、あの先生に『自分に合った本を探しているんだね。大丈夫。きっと見つかるよ』と言ってほしかったなぁ~」

 

図書室の先生は、本を読むのを途中でやめることなど、想定外のことだったのでしょう。しかし、読書指導に限らず、子どもたちを指導するには「楽しく」覚悟を決める必要があります。

 

「楽しく」とは、自分の思い通りに、子どもを教える事ではありません。予想外、想定外の子どもたちにも届く指導を自分で考えて行うことです。もちろん、子ども一人一人に対しての答えは、違ってきます。

 

さぁ~あなたなら、読書嫌いの子に本をどう勧めますか?