マスコミの報道は、上野動物園の「シャンシャン」一色ですが、現在日本で飼育されているパンダは、上野動物園の他にもあるのをご存知ですか。
神戸の王子動物園に1頭、そして、和歌山県白浜のアドベンチャーワールドには5頭のパンダがいます。和歌山県民にとっては、「上野動物園ばっかり騒いでるけど・・・うちには、5頭もパンダがいるんだぜ!」といったところでしょうか・・・(笑)
パンダと言えば中国が本家ですが、中国の他には、日本・アメリカ・イギリス・シンガポール・フランス・マレーシアなど18か国・地域の23施設でパンダが飼育されているそうです。世界で飼育下にあるパンダは約520頭あって、ここからが凄いことなのですが、白浜生まれのパンダとその子孫は29頭に上り、約5.5%を占めるそうです。
短期間レンタルで中国から、白浜へやってきたパンダが、子どもを産んで、その子どもが中国へ帰り、繁殖を続けているので5.5%という数字になるとのことです。
アドベンチャーワールドでは、2000年から2016年9月までに、生後まもなく死んでしまった1頭を除き15頭が誕生しました。これは、中国を除けば世界一の実績です。ちなみに、上野動物園では今まで5頭のパンダが生まれたものの、2頭はすぐに死んでしまいました。
海に面した白浜町は適度な湿度があるうえに風が通って涼しく、本来は、中国内陸の山岳部で生息し、涼しい気候を好むパンダにとって、すごしやすい環境にあるとのことです。
こう考えると、和歌山県民はもっと「ドヤ顔」でもいいかもしれませんね。(笑)
ちなみに、中国の内陸部に生息する野生のパンダは、約1864頭いるそうです。一時は、1000頭近くまで落ち込んだそうですが、四川省を中心とした保護の取組みが始まり、現在は少しずつ回復傾向にあるそうです。
山の中で、野生のパンダに遭遇したら・・・想像もつきませんが、「可愛い」よりも、やはり「怖い」でしょうね。
上野動物園のシャンシャン見たさに、親子でパンダ舎に並ぶのもいいですが、こんな、世界のパンダ事情の会話があれば、楽しみも増えるかもしれませんね。