学校にも働き方改革を・・・

先日、保幼小連絡協議会で卒園児が入学する小学校で、主任教諭と話をしました。小学校では、校長、教頭についで、責任あるポジションが主任教諭です。教頭先生に負けないぐらい忙しい役回りです。

 

PTAの仕事で学校に関わるようになったり、最近では、オランダの異年齢教育がベースの「イエナプラン」の勉強会で、学校の先生たちとの交流が多くなってきました。と、同時に、学校は「あすの日本を担う子どもたちの学び舎」であるにも関わらず、社会とよのなかから距離があると感じることが多いのも事実です。

 

私は、民間企業出身のおやじ園長ですので、ブログの中で、何度もこのテーマで話をしてきました。

 

社会のイノベーション(革新)は、人間一人ひとりの多様な価値観、異なる考え方を対等にぶつけ合う土壌が必要です。今の企業が求めるのは、規律性の高いイエスマンではなく、一律ではない多様な考えができる人材です。学校の一斉授業は、全員に同じ行動を求めがちです。異なる人間を一つにまとめることなど、とうてい無理なのに、責任感が強い先生ほど、頑張ってしまいます。

 

私の経験上では、ビジネスのセオリーの1つに、大人数での会議では、ひとりひとりの活発な意見が出づらく、少人数の会議による合意の積み重ねが、改革につながると思っています。

 

学校の職員会議は、「業務指示伝達会議」で、一方通行です。若い先生が「○○したい」などの提案を受け入れられるような会議ではありません。子どもたちには「多様な価値観や違いを認めて、社会でイノベーションを!」と期待するものの、学校で働く先生の環境が、そうなっていません。勘違いされるといけませんが、これは、先生が悪いとか能力がないということではありません。

 

柔軟的な考えを持ったトップ(校長)が、「よし!やってみよう。責任は俺が取る!」という風土がある、まだ少ないですが一部の学校には、働き方改革が進んでいるような気がします。

 

企業も同じですが、トップが一緒に責任を負い、はしごを外さないと現場が感じられる学校になっていけば、教員たちの様々なアイデアが反映される学校に変わっていくことでしょう。

 

学校の働き方改革は、時間外を減らすことではなく、先生たちの能力を引き出す改革だと思っています。

 

時間は少しかかるかもしれませんが、みなさんはどう考えますか?