夢授業

昨日のセンター試験地理Bで出題された「ムーミン」の関する問題が、反響を呼んでいますね。「今の受験生は、ムーミンなんか知らないんじゃないの?・・・フィンランドなの?同じ北欧のノルウェーだっていいじゃん・・・」といった声が続々とツイートされているようです。

 

私の世代では、子どもの頃に当たり前に「ムーミン」を見ていました。2019年春には、埼玉県飯能市にムーミンのテーマパークができる予定ですので、今回の騒動は、大きな宣伝効果になったかもしれませんね。

 

さて、大阪市にある、豊崎本庄小学校では、「夢授業」として、キャリア教育を行っているそうです。本年度は、シンガーソングライターのRihwa(リファ)さんが、ライブ演奏形式の授業を行い、昨年度は、この学校の卒業生である俳優の桐谷健太さんによる「トーク&歌(海の声)」の特別授業を行ったそうです。

 

子どもの時から、大人になって仕事をするイメージをしっかりと持つことは、とても大切な事です。自分のやりたいことが仕事になれば、それは素晴らしいことですが、仕事で収入を得て家族を養うことや、仕事をして税金を払って世の中の役に立つことや、様々な事を考えることが重要です。

 

小学生の頃なら、身近な大人は、親を含む親戚関係、学校の先生、塾やスイミングなどの習い事の先生くらいでしょうか・・・昔と違って、近所のおじさん、おばさんとの交流も希薄になっています。

 

子どもたちには、できるだけ、多くの「一生懸命、仕事を頑張っている」大人を見せることで、仕事をすることの素晴らしさと大変さを感じてもらいたいですね。

 

公立の小学校で、ここまでのことを行うのは珍しいですが、知名度がなくても、様々な仕事をする大人の話を聞く機会を設けている学校は、日本にはたくさんあります。

 

子どもたちの「大きくなったら〇〇になりたい」は、当然、成長の過程で変わっていきます。より現実的にもなっていきます。しかし、具体的な大人の話は、子どもたちにとって、大きな励みになることでしょう。

 

キャリア教育は、中学高校からではなく、小学生や就学前の子どもたちにとっても、大切な事ですね。親が「仕事の話」を子どもにすることも、立派なキャリア教育です。