ここ数日の冷え込みで、屋上の池に5ミリくらいですが、氷が張りました。池があるどろんこ広場には、霜柱ができているので、霜柱を踏むザクザクと、氷が割れるパリパリで、子どもたちは冬の外遊びを楽しみます。まるで、私たち大人が、昭和の子ども時代に遊んだシーンとかぶります。「子どもの遊びはこうでないと!」と言ったところです。(笑)
さて、「本物の先生は、テレビの学園ドラマをどう思いますか?」という質問に、ある先生が答えます。
「金八先生、熱中時代、ごくせんとか、一世を風靡したドラマがいっぱいあります。でも、私はかつての先生ドラマが嫌いでした。理由は簡単で、生徒指導の場面や行事活動、部活動の場面は取り上げられていても、授業がしっかり取り上げられることは、ほぼなかったからです。学校の先生の仕事の大半は授業です。授業にしっかりとスポットを当てないドラマは、なんだかまやかしだと感じます。最近放映された櫻井君主演のドラマは、アクティブラーニングが取りあげられたりして、これまでのドラマと違って、とてもいい傾向だと思っています」
そのドラマ「先に生まれただけの僕」は、35歳の商社マンが、赤字経営に苦しむ傘下の私立高校に校長として出向し、学校の立て直しに挑むというストーリーです。このドラマの脚本を手掛けた福田靖さんは、30人以上の校長や先生に話を聞きに学校現場へ足を運んだそうです。
「ある高校の校長は、生徒全員の顔と名前を覚え、廊下ですれ違う時には「風邪、治ったか?」などと声をかけていた。その学校では、アクティブラーニングに先生が挑戦していた。一方で、生徒が机に伏せて寝ているに、そのまま授業を続けるような学校もあった。世の中は、大きく変化している。これから世の中に出ていく生徒のことを真剣に考えるなら、おのずと学校は変わらなくてはならない。校長には、リーダーとして改革への思いが必要だろう」と語ります。
学校に限らず、組織のトップの役割は、「こう変えよう!」という明確なメッセージを発すること。そして、校長は、先生をチームとしてまとめ、モチベーションを上げる事が重要になりますね。
民間企業なら、1つの目標に向かって、それぞれのスタッフが1つのチームになることは、自然の流れです。しかし、学校は、先生一人一人が、「自分のやり方」へのこだわりが強い組織です。1つのチームに仕上げるのは、民間企業よりも各段に難しいです。公立の学校は倒産するという危機感もありません。それゆえに、校長先生に求められる資質が、大切になってくるのだと思います。