先週から続いていた、胃腸炎からくる嘔吐も、今日は一人の園児もなく、治まりつつあります。まだ、インフルエンザの発症がないのは幸いですが、冬になると、子どもたちを何らかの病気が襲います。クリスマス発表会が終わり、子どもたちには、思う存分、屋上での外遊びを楽しんでもらいたいものです。
さて、「働き方改革」を目指す政府が、2016年末に「副業・兼業の推進」を打ち出したことで、「一つの仕事に縛られない働き方」が盛り上がっているそうです。「副業」と言うと、イメージするのが、飲食店での深夜のアルバイトやネット上での商品売買など「小遣い稼ぎ」ですが、最近では、複数の会社に同時に勤めたり、複数の仕事をこなしたりする人たちが、増えているそうです。
人生100年時代に「代わりのきかない人材」になって、長く、やりがいを持って働く・・・「副業」から「複業」に変化していると言われています。ここで、注目されているのは、地方自治体の「複業」チャレンジです。
広島県福山市は、「週1日、副業、兼業限定。市の戦略顧問を募集します」という求人を
11月に出したそうです。すると、締め切り前にもかかわらず348人が応募してきたそうです。福山市が期待するのは「経営感覚を持って、市の課題を分析し、戦略立案ができるプロ人材」で、全国の地方自治体に共通する悩みである、人口減少への対応が目的です。
「週1日、月4日の勤務が前提で、報酬は1日2万5千円。交通費と宿泊費は別途支給する」という条件です。週1回とは言っても、計画立案には、かなりの時間を別場所で行うことになります。そして、348人の中には、必ず優秀な人材があるでしょうから、福山市のやり方は、とても賢いですね。
フルタイムの人材なら、報酬が高くなってしまいますが、週1回なら払えるし、戦略立案が仕事なら、その人に何をやって欲しいのか、ミッションと納期を明確にすればいいだけですね。
副業、複業の解禁は、地方にとっては大きなチャンスであると言われています。政治家や役場の公務員が、人口減少対策を一生懸命考えても、なかなか実現できなかったことも、複業とはいえ、バリバリのビジネス経験者がかかわることで、あらたな、地方の問題点への解決策が出てくることでしょう。
福山市のような自治体が、これから増えていき、実効性のある地域活性化が行われるようになれば、日本が大きく変わっていきますね。