「創」は「作」より面白い

今日の屋上は、雪景色の美しい富士山がバッチリだったので、「みんな富士山がキレイだぞ~見てごらん」と子どもたちに言うのですが、大人のように富士山を愛でる園児は一人もいません。今日も自転車、砂遊び、しゃぼん玉とそれぞれが遊びに夢中です。そんな中で、補助付き自転車で練習中の3歳女の子を5歳女の子が教えるシーンがありました。これも、意義ある学び合いですね。

 

さて、今日はある有名な脚本家のコメントを読んでもらいます。 

 

~僕らの生活の中で創作という言葉があります。両方ともつくるという意味ですが、「創」と「作」では違う。「作」は知識と金を使い、前例に倣ってつくること。「創」は金がなくても、知恵によって前例のないものを生み出すことです。

 

「作」的なものの考え方だと自分も面白くないし、与えられた人も面白くない。「創」で生み出されたものはドキッとするし、見ていても書いていても面白い。

 

人は何でも最初は「創」で入るが、いつの間にか「作」に変わっている。前例に基づいてばかりだと、ものは劣化していく。今のテレビがそう。まったく創造性がない。50代の人たちに持ってほしいのは創造性。人生の中で一番、創造性を養える時期だと思います。

 

新入社員の頃は、誰でも夢を持っていたはず。だけど組織の中で発言力がつく40、50代になると、自分の夢がどこかにいっちゃっている。50代は志を見なおす最後のチャンスだと思います。~

 

これは、誰もが知る倉本聰さんのコメントです。私が高校生の時に「北の国から」にはまり、脱都会、脱便利な世の中に憧れ、北海道には何度も旅をし、たまたま富良野に撮影に

来ていた「純」と「蛍」(当時小学生)にバッタリ・・・「お~ホタルじゃないか!」とまるで知り合いのように、蛍こと子役の中島朋子さんを抱きかかえていました(笑)

 

「創」と「作」の解説は倉本流ですが、40代、50代の大人へのエールであるとともに、全世代へのメッセージですね。彼は、39歳の時にNKKと大ゲンカします。テレビ界から干され、東京を捨て札幌で3年ぐらい、充電生活を送ったそうです。

 

毎日のように、ススキノで知らない人と会って飲む生活・・・デパート店員、バーテンダー、やくざ、ホステス・・・ありとあらゆる層の人たちとの話は、とても新鮮で、面白くてしょうがなかったそうです。彼の大きな財産となり、富良野に移住し、「北の国から」が生まれたのです。

 

私たちも、大人になっても年をとっても、創造的でありたいですね。