一昨日、3歳5か月の男の子が自転車に乗れるようになったことは、他の園児へ、大きな影響力を与えたようです。「自転車なんかやらな~い!」と言っていた、4歳女の子が、「園長先生・・・見て!」と補助有り自転車に乗っているではありませんか。
今日が初めてなので、まだバランスも悪く、遅いですが、「私だって!」の気持ちに火がついたようです。これも、勉強ではないですが、子どもたちの屋上遊びの学び合いです。
さて、昨年10月に、鳥取県でマグニチュード6.6の大地震がありました。倉吉市内のある中学校では、午後の授業中でした。生徒や職員も無事に避難でき、校舎も大きな被害がなかったのですが、給食センターが被災し、稼働不能となってしまったそうです。
そこで、おにぎりを生徒たちに食べさせたいと、保護者や地域にお米の寄付をお願いしたところ、あっという間に100キロを超える米が続々と・・・だそうです。「少しですが、力になりたいので」「新米です。子どもたちに食べさせてやってほしい」の声です。
炊飯器は公民館から借りて、準備も保護者のボランティアで、毎日生徒約100人分のおにぎりが出来上がったそうです。さらに温かいお味噌汁、サラダなどへ発展、その都度、食材が次々と持ち込まれました。保護者、地域、公民館が子どもたちのために一つになり、職員も生徒たちも感謝の毎日を過ごしたそうです。
よく、「雨降って地固まる」といわれます。この場合は、地震が発生して、さらに、学校、保護者、地域が一つになった例ですが、おそらく、この中学校は、「雨降る」前に「地を固める」行いを普段からやっていたのだと推察できます。
実は、地域のお祭り、運動会などの地域行事にボランティアとして中学生が当たり前に参加しているそうです。公民館が行う「小学生キャンプ」では、中学生ボランティアが小学生を支えるそうです。
その中学生たちは、「やらされ感」でなく、本当に楽しそうに取り組んでいると聞きます。地域が、長い時間をかけて作り上げてきた、すばらしい財産と言えますね。
ホワイトきゃんばすも、そんな大切な財産を培っていきたいですね。