昨日の雨で、屋上には水たまりがちらほら・・・園長が水切りモップで、水たまりをならしていると、4歳女の子が「○○が手伝う~」と言ってくれました。最初は楽しいのですが、たいがいの園児は飽きてしまって、仕事をほったらかしにするのですが、彼女は、最後まで、「みんなが水たまりで転んじゃうから・・・」と言って、仕事を続けていました。
屋上から帰る時に、「今日一番がんばったのは誰だと思う?」とみんなに聞いたら、ほぼ全員「〇〇ちゃん!」と彼女の名前をあげてくれました。遊びに夢中になって、他の園児の動きなど見ていないと思いきや、ちゃんと彼女の働きをみんなが認めていたのでした。いい流れです。
さて、ある調査結果では、公共の場所で赤ちゃんが泣き止まずに困った経験を持つ親は、約7割というデータがあります。私も、昔の話ですが、我が子が電車の中で泣き止まず、まわりの冷たい視線を感じながら、途中下車をした経験があります。
「WE❤赤ちゃん 泣いてもいいよ!」という笑顔の赤ちゃんのイラストが呼びかけるステッカーが話題になっています。スマホの裏などにも貼れるサイズです。これを発案したエッセイストは、15年ほど前、外出先で食事をしている時に長女が泣き出し、居合わせた客から「出て行って」と注意されたことがあったそうです。それ以来、ぐずる子どもを泣きやませようとする親を見かけると、「大丈夫だよ」と伝えたい気持ちに駆られるといいます。「このステッカーで焦りや不安が軽くなればと思った」と話します。
困っている親に対し、直接声はかけられなくても、ステッカーなら思いを伝えやすく、日本人に合った優しさの示し方ではないかと言えます。「子どもの声=騒音」という流れで、保育園建設の反対運動が、都市部で起きている昨今・・・なんだか、心があたたまる行動ですね。
保育園のベビーちゃんたちは、笑っているか、泣いているか、寝ているか・・・という毎日です。泣いている姿もかわいいと感じるのは、「赤ちゃんは泣くのが仕事です!」という考えがベースになっているからでしょう。
子育てに悩むママも、赤ちゃんが泣き出したら「仕事をしているところだから・・・」と考えられるようになると、少しは心に余裕ができるかもしれませんね。