新人寺子屋さん

今日は、新人さんが寺子屋デビューです。園児ではなく、調理の先生が寺子屋の先生としてデビューしました。

 

美味しいごはんとおやつを作ってくれる人気の先生ですので、「寺子屋さん集合!」の声に、園児たちはダッシュで寺子屋の部屋に向かいます。たいがい、寺子屋3番の年少園児の〇〇君や〇〇ちゃんは、おもちゃ遊びに夢中で、すぐに集合しないことが多いのですが、今日は見事に、一発全員集合です。(笑)

 

寺子屋の内容は「食育・体のしくみ・・・朝食を考える」です。まずは、子どもの体の中のイラストを先生が絵にして作っていました。食べたものが、ウンチになるまでの説明です。

 

そして、ここからが盛り上がる内容です。手作りの食材のイラストが出てきます。ごはん・パン・魚・肉・野菜・ジュース・牛乳・チョコレート・ファーストフードチェーンのポテトフライなどです。

 

「みんなは、朝ごはんで、どんな食べ物を組み合わせて食べていますか?」の質問に一人一人答えていきます。

 

5歳女の子・・・彼女は、家庭環境の影響で、体に良い食べ物、良くない食べ物をよく知っています。ごはんと野菜と魚をチョイスしました。しかし、彼女が活躍するのはこれからです。

 

〇〇のポテトフライをチョイスした6歳男の子には、「朝から、そんなに油が多いものを食べたら良くないよ・・・」と辛口トークが始まります。男の子は、当たり前に普段から食べていたポテトフライを全否定されて、ふてくされてしまいました。

 

次に、5歳男の子が「チョコレートにジュース」と答えました。彼女は、開いた口がふさがらないといった表情で、「えっ~朝からチョコレートなんて食べるの!?信じられない」とこれまたダメ出しです。

 

新人先生は、先生の考えを子どもたちに強要することなく、園児同士のやり取りを見守っていたようです。実は、「朝食」1つとっても、各家庭での食生活や、考え方には大きな違いがあることに、あらためて気付かされました。

 

もちろん、大人なら、朝に、カカオマスの含有量がちゃんとある純チョコレート1粒を食べると、脳を刺激すると言われていますし、朝食にポテトを食べることは決して悪いことではありません。要は、他の食材との組み合わせの問題ですね。

 

こうして、子どもたちは、正解のない問題をあれこれ議論できたのですから、今日の寺子屋は、それだけでも十分です。もちろん、意見が言えるのは、5歳児年長、4歳児年中くらいまでで、3歳児年少は、聞いているだけです。しかし、3歳児は「いつか自分も、寺子屋で意見が言えるようになりたい」と思うだけで、次につながるのです。

 

新人寺子屋先生・・・いいスタートが切れたようです。