昨夜の日本シリーズは、まさに手に汗握る死闘でした。私が感じたのは「内川スゴイ!」の一言。9回裏での同点ホームランもそうですが、日本一インタビューの工藤監督から壇上に呼ばれた際に、「ベンチ裏でおしゃべりしていたので、監督が何と言ったか聞いていませんでした・・・」とシャーシャーと言ってしまうところも、それを笑って流す工藤監督もあっぱれですね。
内川選手は、元はベイスターズの選手でしたので、様々な思いがこの日本シリーズにあったはずですが、そこを表面上は平常心で淡々としているところが、精神力の強さですね。まさに、プロの中のプロです。
さて、新聞によくある人生相談のコーナーでの投稿です。「40歳主婦です。子どもも小学校高学年になると、周りのお母さんたちがこぞって仕事を始めました。専業主婦に満足し、家事もそつなしこなし、PTAの役員もしています。しかし『なぜ仕事をしないの?みんな頑張っているわよ』とまわりから何度も言われると、自信を持てなくなります。私は、専業主婦に誇りを持ち、堂々としたいです」という内容です。
回答者は「昔は、母親が働くなんてけしからんと言われたとか、働きたいけど子どもへの悪影響が心配という相談が多かったですが、時代が変わりましたね。しかし、時代が進んでも日本で変わらないのは「みんなと同じにしろ」という同調圧力です。少数派に対する悪口が絶えないのは悲しいことです。あなたケースでは、生きがいをどこに求めるかは人それぞれで、働くのと専業主婦になるのと、どちらの生き方を選んでもよいと思います。ただ、社会とのつながりは保っておいてください。専業主婦が陥りがちなのは、子どもに対する過保護、過干渉です。それを防ぐためにも、PTA以外の社会活動に参加し、子どもに家事を分担させることです」と答えています。
全国紙ですので、まことにごもっともな回答です。親の子育て期は、子どもが小学生、中学生、高校とずっと続くのですから、親自身が「自分のライフスタイルに自信を持っている姿」を子どもに見せることは、大切ですね。
保育園では、多くの働くママと話をしますが、やりたい仕事を見つけて働いているママや、「私は仕事をしていないと生きている感じがしないの!」というママもいます。専業主婦は少数派ですが、専業主婦に誇りを持つことも、今の仕事や働くということに誇りを持つことも、どちらを選ぶかは、「あなた次第」という、今日は、当たり前の話です。