また台風ですね。今日は、雨が降ってくる前に、急いで屋上遊びをしました。畑仕事が大好きな6歳男の子コンビ・・・来年4月には小学生になるだけあって、とても頼りになります。今日は、耕した畑にマルチシートを敷く仕事を手伝ってもらいました。男の子2人で、まっすぐにシートを敷いて、土をかぶせて完成です。ここに、真冬に収穫する大根の種をまきます。
さて、「指導主事」の仕事をご存知ですか。各自治体の教育委員会の事務局メンバーで、学校や教員に対して、指導・助言を行います。教員として経験を積み、教育委員会の指導主事となり、そのまま教育委員会に残るか、教頭、校長になって現場に戻るというのが、たいがいのケースです。
私が知る校長先生も、一度、指導主事をしてから校長として現場復帰という人が何人もいます。
指導主事の具体的な仕事は、学校のカリキュラムの届出を受け、内容を指導したり、 学校を定期的に訪問し、授業や行事を参観して指導・助言をする。また、教員の研修の企画・運営をし、研修会の講師を行う。保護者や住民からの苦情処理 や大きな事故発生時の対応も仕事です。そして、議会における答弁の資料作成も大切な仕事だそうです。
ということで、児童生徒と向き合う現場の教員から指導主事になると言うのは、まさに転職と言われています。警察官が消防士になる・・・天ぷら屋がすし屋になるくらいの感覚だそうです。
子どものいない世界・・・個になれない大部屋・・・電話に出る恐怖・・・退勤時間が不明確・・・たまの休みも仕事・・・昼食も先輩と合わせて・・・廊下を歩くのも着任順・・・それでも給料は同じ
こんな感じで、イメージできる仕事のようで、自分から進んで、指導主事になりたい教員はなく、校長に説得されて、または教育委員会からの一本釣りで、仕方なくなる人が多いとか。
教員の仕事は、一般企業のように、出世をして給料をアップさせるという図式だけではなく、指導主任になって、将来教頭、校長や教育長にまで昇りつめるという人は少数で、生涯一現役教師として、教壇に立ち続けたいと考える人も多いのです。
今日の、サラリーマン校長のドラマを見ていると、今までパッとしない英語教師が、アクティブラーニングで見事に授業を行います。生徒からの「近い将来、AIの普及で自動翻訳機が普及します。どうして英語を勉強する必要があるの」という質問にも的確に対応します。
「どうして、こんなすばらしい授業を今までやらなかったの?」というサラリーマン校長の質問に、「前の校長が許可してくれなかったから」と答えていました。
民間企業的な感覚なら、自分の授業なんだから、校長の許可なしで、まずやってしまう。そこで、生徒から支持をされ、保護者からの賛同を得て、他の教師の授業に影響を与え、前向きな教師を巻き込んで、学校改革につなげる・・・と考えます。
ますます、技術を持つ教員と柔軟な発想ができる民間企業経験者のタッグが必要だなと感じましたね。「指導主事」の仕事にも、民間企業出身者の発想が大いに生かされると思います。