今日は、教室内で運動会の練習です。ロックソーラン節を行う寺子屋園児たちが、初めて本番の衣装となる、はっぴ&ハチマキ姿で踊りました。やはり、衣装を着ると、気持ちが乗ってくるようで、キレキレの体の動きに、すでに感動です。(笑)
さて、「奇跡の人」と聞くと、誰を思い浮かべますか。ほとんどの人が、目・耳・声の三重苦を克服した、ヘレン・ケラーを思い浮かべることでしょう。
しかし、「奇跡の人」は、ヘレン・ケラーの他に、もう1人います。ヘレン・ケラーの家庭教師として、生涯にわたって指導した「サリバン先生」です。有名な話ですが、サリバン先生は、ヘレン・ケラーの手に井戸水をかけて、「ウォーター」という言葉を教えたそうです。これは、実は戯曲での創作話だそうですが、サリバン先生が20歳の時に、6歳のヘレン・ケラーに出会いました。
サリバン先生とヘレンのすさまじい日常は映画にもなっていますが、教育という視点でみると、「教育とはどうあるべきか」を深く考えることができます。
サリバン先生は、ヘレンの持って生まれた個性を大切にしながら、人として生きていくために大切な全てを育てていこうとしていました。彼女の心を刺激して、興味を起こさせるために全力を尽くし、結果を待ちます。
ヘレンに「なぜ?」という問いをたくさん出させようとします。教育は、子どもたちが自ら問いを持ち、解決していくことを大切にしなければならないと、サリバン先生は考えました。そうすれば、子どもたちは、自分で学ぶことの楽しさを知り、自ら学んでいくようになるのです。
この考え方に異論ありませんね。おやじ園長の「一杯のチョコレートから子どもたちの笑顔へ」の中でも、自分で考える子に育てる3つのアプローチを示しています。
①「親は、子どもにすぐに答えを教えない」
②「親は、子どもから、たくさんの『問い』を引き出す」
③「親は、子どもに、仕事の楽しさを教える」
サリバン先生が言ったのは、②の内容です。しかし、本の中では、「我が子の個性を理解し、自分で考えてください」という結論です。(具体策は親が考えなさい・・・としています。すみません)
また、本の宣伝になってしまいましたが、今日は「ヘレン・ケラー」だけでなく、「サリバン先生」の存在を忘れないでいてください。