ランドセル費用

今日は中秋の名月・・・十五夜ですね。さいたまの夜空は、残念ながら、雲の中にお月様が隠れてしまいましたので、お月見団子で満足することにしました。

 

さて、今日はランドセルの話です。前にもこのブログの中で、年間でランドセルが一番売れる月は、8月という話をしました。お盆に故郷に帰り、おじいちゃんおばあちゃんに、ランドセルを買ってもらうという習慣や、百貨店やスーパーの早期販売が定着したことが要因です。

 

日本では、孫への年間平均支出額は、さっと25万円だそうです。ランドセルの値段は、今や平均でも4万円以上と言われていますので、孫への投資金額としては、トップクラスですね。こうして、おじいちゃんおばあちゃんにランドセルを買ってもらえる場合は、いいのですが、家計で負担しなければならない場合は、生活を圧迫しかねません。

 

実は、全国を見ると、ランドセルを無料で新入生に配る自治体があるそうです。茨城県では、この4月の時点で、10市町が、ランドセルを無料で配布しています。ちゃんと、予算として計上されているそうです。「お祝いという位置付けと、保護者の負担軽減を図る目的で実施している」というのが、その理由です。

 

 また、保護者の家計負担という視点で、「ランドセルの使用は義務か?」という議論をする自治体もあり、教育長は「義務付けていない」という見解です。

 

確かに、小学生になればランドセルというのが、大げさですが、「日本の文化」とも言える習慣ですが、義務ではありませんね。また、滋賀県や京都府の一部では、ランドセルではなく「ランリュック」と呼ばれるナイロンを主な素材としたランドセル型カバンが一般的だそうです。昭和43年ごろから使われており、価格も1万円前後と、ランドセルと比べるとリーズナブルなようです。

 

ランドセルじゃなくたって、小学生の頃から、「違う」を学ぶことは必要・・・

ランドセルは機能的かもしれないが、おしゃれじゃないし・・・

6年間もランドセルを使用するなんて、カッコ悪い・・・

洋服と同じように、カバンだって好きなものを使用したい・・・

 

という意見もあるでしょう。

 

しかし、ランドセルに関しては、数少ない「みんな一緒でみんないい」が当てはまると思っています。卒園児の「買ってもらったランドセルを背負う幸せな顔」は、小学生になり、ちょっとだけ、お兄さんお姉さんなった証とも言えますね。

 

新宿伊勢丹に行けば、何十万円もするランドセルが売られ、少子化の加速は、ランドセル価格の上昇につながっていますが、ピカピカの1年生の児童が、交通安全の黄色いカバーをつけたランドセルに背負われる光景が、ずっと続いてほしいですね。