子どもの習い事

面白いコメントがありました。どうしても、我が子の言葉や身体能力について、同年代の子と比べては、悩んでしまうパパママへ・・・「人間は、ほとんど水からできています。子どもの体は70パーセント、大人でも60パーセントが水です。子どもは70パーセントも水なのだから、いろいろできないことがあっても仕方ない」

 

どうですか・・・少しは、気が楽になりましたか?

 

さて、今日は、子どもの習い事の話です。小学校に入る前に、どれだけの未就学児が習い事をやっているか、ある情報誌のアンケートがありました。

 

ビックリしないでください。何と、未就学児の58%の子どもが、習い事を始めているそうなのです。0歳から5歳児年中の6学年で、14%~16%のほぼ同じ割合いで、習い事をスタートさせているというデータがありました。

 

1番人気のスイミング・・・体力アップには最高のスポーツですね。

2番人気は、ピアノ・音楽教室です。最近は、男の子も増えているようです。

その他の定番は、学習塾(幼児教室)・リトミック・体操教室・英会話・サッカー教室などが挙げられています。

 

しかし、最近では「早期教育は、本当に意味があるの?有効なの?」と疑問の声が上がっています。例えば、英会話です。日本人は、英語が話せる人を見ると、どうしても「優秀な人だな~」と思いがちです。でも、よく考えてみてください。英語が話せることが優秀ではなく、英語が話せる事をどのように生かせることができるかが大切だと思いませんか。

 

私が学生の頃は、洋画の字幕スーパーのほとんどが、「戸田奈津子」さんの翻訳でした。彼女の仕事は、映画の中の英語のセリフをそのまま日本語に翻訳していると思いますか?答えはノーですね。日本語に直訳すると、おかしな表現になってしまうこともありますね。今では、AIが、翻訳だけなら簡単にやってしまいます。

 

戸田さんの仕事は、翻訳をしながら、日本語版の最高の脚本を作っているのです。

 

では、幼児期の英会話に当てはめてみましょう。早期教育によって、何もしない子よりも早く英単語を覚えるかもしれないし、英語も話せるようになるかもしれません。でも、今の子どもたちの世代は、外国語を覚える必要は、間違いなくありません。近い将来、AIによる自動翻訳機がイヤホンタイプで発売されているでしょう。海外旅行をする日本人もも、日本を訪れる外国人もびっくりするくらい多くなっているに違いありません。

 

大切なのは、英語が話せる事を何に応用するか・・ということです。要は、順番が逆なのです。幼児教育で知識を叩き込んでも、その活用法や応用力が備わっていなかったら、戦力にならないということです。

 

つまり、「英語が話せたら〇〇の新たな事を始める!」といったことを考える頭を作ってから英語を覚える方が、よっぽど役に立つという考えです。

 

子どもは、新しいことが大好きで、様々な経験をさせたいという親心を否定はしませんが、大切なのは、「得た知識を活用する力」です。この力をつけるには、どうしたらいいかわかりますか?

 

はい、「自分で考えて自分で答えが出せる」子どもに育てることなのです。具体的には、おやじ園長の本「一杯のチョコレートから子どもたちの笑顔へ」を読んでください。また宣伝かよ!と呆れないでください。(笑)