平成29年親子遠足

台風の影響で、昨夜から朝にかけて雨が降っていましたが、親子遠足が始まる前に雨が上がり、晴れ間も見えてきました。今日は、待ちに待った親子遠足です。

 

ホワイトきゃんばすの遠足は、動物園やテーマパークには行きません。今回は3回目の北本自然観察公園を選びました。ふだん家族で遊びに行くだけでは経験できない「ワクワクドキドキ」と、屋上での自然遊びにつながる活動がねらいです。

 

そして、今回も新しい発見がたくさんありました。園児、家族、職員総勢80名が3つのチームに分かれて、北本自然観察公園のプロ職員の楽しい「うんちく」を聞きながら、里山の自然を歩きます。

 

実は、このプロ職員も個々に自分の得意分野があります。今回リーダーとして私たちをまとめてくれた「ハリー」は、鳥の知識が豊富です。今日は、月に1回見られるかどうかの野生のキジを見ることができました。「桃太郎に出てくるキジだよ~」に、子どもたちの関心が高まります。他に、昆虫に強い職員と、植物の知識が豊富な職員が担当してくれました。

 

雨上がりということもあって、普段見られない光景に出会います。キノコラッシュです。「キノコの山」のチョコレート菓子のような、可愛らしい「ハナオチバタケ」の群生を見ることができました。歩道のあちこちに、キノコがむくッと生えています。

 

また、「ニッポンマイマイ」という小さなかたつむりが雑木林の土の上に、何匹か見ることができました。体長2センチにも満たないかわいいウズの殻を背負っています。キノコを食べるそうで、キノコが生えているところを探すと、ニッポンマイマイがいます。

 

そして、黒と黄色のシマ模様のジョロウグモを誰が触れるかで、子どもたちは大いに盛り上がります。住宅街でもよく見られるクモですが、毒を持っていませんので、子どもでも触ることができます。

 

園内の様々な葉っぱの中には、独特のニオイを放つものがあったり、絶滅しそうな希少性の高い植物も勉強できました。どんぐりの帽子に黒い穴があります。そこに卵を産む虫がいるそうです。よく、どんぐりを家にも持ち帰って、そのままにしておくと、白い小さなウジ虫がでてくるのは、すでに、卵が入っているからだそうです。

 

ミンミンゼミの「まだ秋にはさせないぞ~!」と訴えるような、うるさいくらいの鳴き声を聞き、アブラゼミの抜け殻もたくさん発見しました。

 

鳥の種類は、たいていオスが華やかな色をしていますが、カルガモだけは、オスもメスも美しい羽根をしており、遠くから見るだけでは区別がつかないそうです。今日は、コガモが2匹泳いでいました。

 

池には、外来種のミドリガメこと「ミシシッピーアカミミガメ」が立ち木で日向ぼっこをしていました。この夏は、保育園の池のカメが脱走を繰り返しているので、カメにはすぐに反応する子どもたちです。

 

子どもたちだけでなく、保護者も兄弟も、3人のプロの先生たちの楽しいお話を聞きながら、「里山」から多くのことを学びました。子どもたちの目の輝きが、ギラギラしていて尋常ではありません。(笑)

 

そして、今回は、さらに特別なプログラムが待っていました。つづきは明日・・・