閉店時間

近所にコンビニエンスストアが開店しました・・・というのは、みなさんの住む所でも日常的になっているかもしれません。当然ですが、24時間営業365日開店です。日本で最初にできたコンビニエンスストア「セブンイレブン」は、その名前のとおり、朝7時間店、夜11時閉店で、1日のうち8時間は店が閉まっていました。しかし、今では24時間営業ではないコンビニを探すほうが難しいですね。

 

ある中学生の投書です。「24時間営業のコンビニ店などは便利ですが、その裏には、厳しい労働環境や地球温暖化につながる環境問題があります。本来、夜は休む時間のはずです。24時間営業が必要かどうか考えるべきだと思います。」という内容です。

 

この意見に「賛成だ!」という方もいるでしょうが、24時間営業は、コンビニだけではありません。また、深夜の市場で働いている人や、24時間体制の病院や施設で働いている人、夜間勤務をする警備員の人たち・・・今や、私たちの生活が普通に行われているのは、こうして夜を徹して働いてくれる人たちのおかげでもあります。

 

かつて、ある栄養ドリンクのテレビCMで「24時間戦えますか」と歌うシーンがありました。「戦う」というのは、CMらしいインパクトある表現ですが、当時は、コンビニ店も右肩上がりで増え続け、様々な業種が24時金営業を拡大していた時代でしたので、「24時間戦えますか」のフレーズを違和感なく口にしていたような記憶があります。

 

私も、学生時代は、24時間営業のコンビニでアルバイトをした経験があります。深夜勤務が中心でしたが、利用されるお客様の様々な人間模様を逆に楽しんでいました。24時間の店が必要な人達が多いことも経験しました。

 

しかし、時代は進みます。地球温暖化のこと・・・過剰なエネルギー消費の問題。そして何よりも労働環境の問題・・・少しずつ、「24時間必要なの?」という声が増えているのかもしれません。

 

このブログで、24時間営業の是非を決めるつもりはありません。(笑)・・・答えが1つではない問題ですね。日本という国が、成熟した国になりつつあるのなら、人間らしく生きたい・・・自分らしい人生を送りたい・・・生きることを楽しみたい・・・人々が、そう考え始めた今では、「閉店時間」は、自分で決めることなのかもしれません。