リトルティーチャー

「まずこの数字からこの数字を引いて」・・・と、中学校3年生が小学校4年生に、算数のプリントを見ながら、割り算の筆算を教えています。説明を終えて、「わかったかな?」と中学生が聞くと、食い入るようにプリントを見つめながら、小学生が「わかった」と笑顔を見せて答えます。

 

これは、埼玉県北本市の小学校で、7月28日に開かれた「夏休み算数ステップアップ教室」の一コマです。この小学校を卒業した中学生数人が、「リトルティ―チャー」として母校を訪れ、4年生の児童数名に算数の解き方を説明し、理解を促しているのです。

 

北本市は、小学生が中学校での勉強や部活に不安を抱かないように、小中学校間の連携を促しています。中学生の「リトルティ―チャー」もその一環で、2014年度から、3校の小学校で行われているそうです。小学生が、中学校で授業を受けたり、部活動を体験したりと、年間を通じて様々な交流もあります。

 

現在、中1ギャップなどの問題が表面化し、各自治体は、小学校と中学校の連携を図り、公立校でも、小中一貫校が増えています。不登校などの防止だけではなく、9学年というタテ割りの児童生徒が、同じ環境にあるということは、様々なプラスの効果を生むのです。

 

ホワイトきゃんばすでは、最年長寺子屋1番さんを目標にする、3歳児、4歳児だけでなく、学童や行事に参加する、卒園児の小学生に寺子屋1番さんは、自分が来春、小学生になることを強く意識し、憧れます。

 

そこには、先生たちの影響力よりも数倍の「前向き・・・やる気パワー」が生まれるのです。北本の小学校の「リトルティ―チャー」も、先生が教えることよりも、効果アップは間違いないのです。

 

年齢が近いけど、自分よりもはるかに色々な事を知っている先輩から、子どもたちは大きな影響を受けて、自分の力で前に進むのです。大人が言うと、どうしても「やらされる」ことになりがちですね。

 

ホワイトきゃんばすも、これから卒園児がどんどん増え、保育園に様々な形でかかわってもらうので、保育園の園児は成長し、卒園児は、自分の成長を見せる喜びができるのです。今日は、第1回卒園式で卒園した、小学校3年生が遊びに来てくれました。寺子屋1番、2番さんたちは世話になったので、大興奮です。(笑)

 

こうして、保育園に当たり前のように小学生の卒園児が顔を出してくれることは、本当にありがたいことです。うれしいですね。