まだ記憶に新しい2012年のノーベル生理学、医学賞を受賞した、山中教授の「iPS細胞」ですが、様々な分野で現実的な臨床試験などが行われています。専門的なことは、よくわからないのでここでは省略しますが、細胞の初期化がなされるという、画期的な内容であることは、素人の私にもわかります。(笑)
ここでは、倫理的な議論はなしで、話を進めます。現在は、「角膜」などの目の治療や、様々な臓器の臨床試験が行われ、実用化も近いとのことです。癌だって、全身転移に至っていない早期の段階であれば、その臓器を初期化すれば、理論的には、完治することになります。
さて、今日は、絶滅危惧種をiPSが救うという内容です。今まで、ユキヒョウやドリル、奄美大島に生息するアマミトゲネズミといった、絶滅危惧種に、iPS細胞が作られているそうです。
そして、ワクワクするような話が、マンモスの復活計画です。マンモスは、約400万~1万年前に生息していたゾウの仲間で、寒冷な地に生息していた「ケナガマンモス」は、体長3メートル前後で、長い体毛で覆われていたと言われています。私たちがイメージするマンモスですね。
近畿大チームが進めるクローン技術がマンモスを復活させるという内容で、シベリアの永久凍土で冷凍保存されていたマンモスの体細胞から核を抜き取り、アジアゾウの卵子に移植する。その卵子を電気刺激などで胚にして、アジアゾウの子宮に移植し、出産させるという計画だそうです。
また、米ハーバード大のチームは、マンモスの遺伝子情報を使うゲノム編集という技術で、太い体毛や皮下脂肪などマンモスの特徴的な遺伝情報を、アジアゾウの胚などに組み入れることを目指しています。
なんだか、映画「ジェラシックパーク」の世界に近づいてきたようです。
とても夢のある話ですが、ジェラシックパークのように、恐竜に襲われるような展開ではなく、地球環境を考え、きちんとした目的を持った計画が求められることは言うまでもありませんね。
やはり、種の保存は、絶滅に追い込まない取り組みや、保護活動で、自然と数が増えるのがいいに決まっているのですから・・・夢のある話ですが、本質を見失ってはいけないですね。