まだ、私の子どもたちが小さかった頃、水槽で淡水魚を飼育していました。近くの池や沼などで採取した魚も混泳しています。ある時、「なまず」が網に引っ掛かりました。あのグロテスクな風貌です。何の迷いもなく家の水槽に入れたのです。
そして、翌朝・・・水槽のほとんどの魚が食べられていました。あの大きな口で、小魚などは一飲みです。(笑)・・・そんな「なまず」が、実は美味しいというのです。
夏の風物詩となった土用の丑の日に、ウナギを食べるのが一般的ですが、この夏は、ナマズの蒲焼も並んでいました。高級魚と言われるナマズは、そんなには安くありません。そして、勇気を出して、ナマズを食べました。想像をはるかに超えて「うまい!」魚です。
実は、世界で見ると、ウナギよりナマズの方が圧倒的に多く食べられているのです。世界のウナギの7、8割は、日本人が食べているからです。
埼玉県吉川市では、市内の8校すべての小学校で、「なまず学習」が実施されることになったそうです。吉川市は、江戸時代から川魚を家庭料理とする習慣があり、市内の至るところでナマズが見られたそうです。養殖にも成功し、今やナマズは街のシンボルとなっています。ナマズをさばくところを「見る」「食べる」ことから、将来的には、教育、文化、歴史、産業などとナマズをつなぐような学習につなげたいようです。
福島県に義理の母が住んでいるのですが、近くに、立派なナマズの生けすができました。
「ナマズの養殖」が、日本各地で広まっているようです。
どうですか・・・こんな話を聞いたら、ナマズを食べたくなりましたか?
食品スーパーの棚にいつでも並んでいる商品ではありませんが、見つけた時は、だまされたと思って、食べてみてください。低カロリーで健康にもいいようです。
ちなみに、ナマズは漢字で「鯰」と書きます。地震予知の魚でもありますね。地域によっては、神聖な魚とも言われています。