サマーキャンプ初日の川遊びの場所で見つけた、クルミの実を保育園の入口に置いていると、「うちのママが、クルミだって気がついたよ」と6歳男の子が嬉しそうに話をします。
また、川で拾った石に絵を描いた作品が、並べられています。富士山、ゾウリ、ジンベイザメのアート作品に、登園した園児たちが「何だこれ?」と早速興味を持ちます。「サマーキャンプで、石に絵をかいたんだよ・・・」と言うと、その石を手に取る子どもたちです。絵が得意な給食の先生が、密かにおうちで追加作品を完成させていました。細長い石を新幹線にした作品が一番人気です。
ということで、今日の寺子屋は「サマーキャンプの話」で盛り上がりました。まずは、キャンプに行った、寺子屋1番さんの感想を話してもらいます。
川遊びのこと・・・バスの中でなぞなぞをしたり、おやつを食べたこと・・・広い部屋でみんなで寝たこと・・・食事が美味しくていっぱいおかわりしたこと・・・温泉に入ってお湯を掛け合って遊んだこと(大きいお風呂=温泉と思ったようです)・・・花火をしたこと・・・変わったクワガタを見つけたこと・・・木のハガキを書いたこと・・・部屋でトランプをしたこと・・・小学生のお兄さん、お姉さんと話をしたこと・・・などなど、一人一人具体的な話が次々と出てきます。
その話を寺子屋2番、3番の園児たちが、じっと聞いています。キャンプの写真を見せると、「川で遊びたいなぁ~」「花火したいなぁ~」とうらやましそうに言います。
次に、埼玉県の地図を子どもたちに見せます。「ぼく、地図が大好きだから、先生になるよ」と6歳男の子が前に出てきます。保育園の場所から、宿泊した名栗げんきプラザまで、地図の上をたどります。地図を見ることで、さらに子どもたちは、イメージを膨らませます。
寺子屋2番さんの4歳女の子が「○○も早く行きたいなぁ~」とボソっ言います。年中、年少の園児たちが、来年、再来年への期待を大きく持ってもらうことも、今日のねらいです。昨年、初めてのサマーキャンプでは、「ママがいない」ことに、夜シクシクと涙する男の子がいたのですが、今回は、もちろん泣いてしまう園児はゼロです。昨年のサマーキャンプのことを聞いて「早く自分も行きたい!」という動機付けがあったからです。こうして、3学年の学び合いでも、サマーキャンプの思い出が引き継がれていくのです。
そして、6歳男の子のママがお迎えの時に「ハガキ届いたよ!」と、我が子が作った、ヒノキの木のハガキを持ってきてくれました。「山の中の郵便屋さんだから、2、3日はかかるかな?」と聞いていたのですが、子どもたちの「早く届いて~」の思いを運んでくれたようです。
サマーキャンプを終えての子どもたちの成長は・・・今日のところは、「自分のことは自分でやる」を学んだ経験で、お片付けの時間が、いつもより少しだけ早かった気がします(笑)・・・今後の保育園やおうちでの生活の中で、見ていくことにします。
ともあれ、この1泊2日の経験は、子どもたちにとって、大きな思い出として心に刻まれたことだけは間違いありません。