ある学校では、大切に育てている「3匹のカエル」がいるそうです。「カエル」といっても生き物のカエルではありません。「かんがえる」「ふりかえる」「まちがえる」です。
では、3匹のカエル君たちを紹介します。頭にカエルの面をつけた職員がケロケロ鳴きながら登場します。皆さんに自己紹介してもらいましょう。
私は「かんがえる」です。得意なのは、どんなときでも考えることです。一人で考えることも好きですが、友だちと一緒に考えることはもっと好きです。友だちの考えが自分と違うとわくわくします。
私は「ふりかえる」です。勉強の時は「何ができるようになった」とか、「次に知りたいことは何か」とかを振り返ることが得意です。振り返ると、前の自分よりも成長していることに気付けて楽しくなります。
僕は「まちがえる」です。「間違えることが得意」って言うと、僕のお母さんは「間違えてばかりじゃダメでしょ」って言うけど、一度間違えれば、次からは気を付けることができるし、間違えを怖がっていると何もできないんだ。だから、僕はどんどん間違えるようにしています。
私が一番大好きな「カエル」は、「まちがえる」です。人間は間違える生き物ですね。
この学校の校長先生は、こんな話をします。
「学習や生活で、うまくいかなかったり、失敗したとしても大丈夫です。『まちがえる』さんが言っていたように、怖がっていたら何もできないです。もし間違えたとしたら、どこを直したらいいかを『ふりかえり』、そこでじっくり『かんがえる』といいんだね。友だちと一緒に考える事も楽しいね・・・」
う~ん・・・いい話ですね。