Face to face

今日の連絡ノートには、「ナイトツアー」のことが多く書かれていました。

 

「埼玉で蛍が見られるなんて・・・子ども以上に親の私が感動しました」「20年ぶりに蛍を見ました。我が子は初体験です。家に帰ってもホタルの話ばかりです」「天体望遠鏡で見た満月の明るさは、忘れられません。子どもが、天体に興味を持ったようです」まだまだたくさんのコメントをいただきました。蛍を見ることも、夜空の天体観測も普段はなかなかできないので、この非日常体験は、いつまでも子どもたちの記憶に残ることでしょう。

 

さて、私が民間企業で働いていた時に、①メールで報告②電話をし、声で報告③顔を合わせて直接報告の3つを自然と使い分けていました。クレーム報告や他部署に影響するような大きな失敗は、③となるのでしょうが、ここら辺の感覚は、実は誰も教えてくれません。自分で、上司や先輩の仕事を盗み、学ぶ内容です。危機的内容をシャーシャーとメールで済ます仕事をしていると、いつの間にか干されてしまい、出世もできませんね。(笑)

 

ある校長先生の話です。朝は、登校指導を兼ねて校区内を歩くようにしています。すると、思わぬ副産物があるそうです。

 

いつもは担任から叱られてばかりいる6年生の男児が、家の鍵を側溝に落としてしまった2年生のために、自分の傘の柄を使って拾い上げた瞬間に出くわしたそうです。誇らしげな6年生の表情に元気をもらいます。

 

また、地域の見守り隊とは顔見知りとなり、「この前ね・・・」と子どもや学校に関する新鮮な情報が収集できるそうです。時々「今度学校でこんなことをしますので、ぜひ・・・」とプリント配布より先に情報提供し、「分かった。行くわ」の返答に「一人ゲット!」と拳を握るそうです。

 

どんなに素晴らしい理論を振りかざしても人は動きません。やはり「Face to face」で、互いの顔が見え始めた時に、人は動き始めます。仕事上の常とう句である「報・連・相」を盾に「報告はまだか?」というスタンスでは、生きた情報は入りません。必要な情報は足で稼ぐしかない・・・というのが、この校長先生の考え方です。

 

ハイ・・・おっしゃる通りですね。