今夜のナイトツアーは、「ホタル舞う・・・」だけではありません。上尾天文台での天体観測というおまけがありました。夜の天体観測会は、毎週土曜日に行われるのですが、ここ1ケ月は、梅雨の天候不良で開催されていませんでした。今夜は、久々ということもあり、ホワイトきゃんばす探検隊御一行の他にも、多くのファミリーやボーイスカウトの団体の姿がありました。
天文台には、超大型の天体望遠鏡と3つの天体望遠鏡があるのですが、子どもたちは、初めて、天体望遠鏡を覗き込みます。今夜は、きれいな満月となったので、まずは、お月様の観察です。
「すごいよ・・・まん丸で大きかった。でも、うさぎもいなかったし、かぐや姫もいなかったよ・・・」と女の子が、熱く解説をしています。天体望遠鏡にスマホをセットして、画面いっぱいに、鮮明な月の映像を撮影することができます。これには、4歳男の子のママが大興奮です。
次は、木星の観察です。太陽系では一番大きな惑星です。これには、「なんだか、霧がかかっているようで、木星と言われれば、そうなのかな?」という、あるパパのコメントです。
そして、天文台で一番大きな天体望遠鏡では、土星の観察が始まりました。土星は、地球から、一番近づく時でも12億キロも離れています。そんな遥かかなたの惑星をはっきりと見ることができました。土星の特徴は周りの輪です。
「なんかドーナツみたいだったよ・・・いや、私にはブタの鼻のように見えるよ・・・」と子どもたちのおしゃべりが止まりません。(笑)
ちなみに、地球から月までの距離は、他の惑星と比較すると、とても近くて、38万キロしか離れていません。それでも、時速300キロの新幹線で月に向かうと、52日もかかります。ましてや、歩いて行くと11年もかかる計算です。
しかし、地球から6億キロ離れている木星までは、新幹線に乗っても225年かかります。その倍の距離の12億キロ地球から離れている土星までは、新幹線で450年もかかるのです。そんなことを考えると、こうして、天体望遠鏡で土星を見ていることにロマンを感じます。
保育園の子どもたちが、大人になる頃には、「お月様ツアー」が当たり前になっているかもしれません。この天体観測会の経験が、大きなきっかけになって、宇宙や天体に興味を持ち「宇宙飛行士」になる夢を持つ子どもが出てくれるかもしれません。
今年のナイトツアーは、こんな素敵な夜を子どもたちと過ごすことができたのです。ホタル・・・まだこの夏は飛んでいますよ。いかがですか・・・?