東京タワーの売店には、怪しいお土産屋さんがあったり、展望台には、「切り絵」のプロがいたりと、近代的な観光地とは異なる空間が広がっていますが、保育園の4歳女の子・・・最近は、「切り絵」にはまっています。用紙を真ん中で折って、左右対称で上手にハサミを入れます。素敵なチョウの出来上がりです。
さて、通称「すのじょ」こと、埼玉県立鴻巣女子高校には、公立高校では、全国で唯一の
保育科があります。3年間、生徒は、まさに専門的かつ実践的な学びを積み重ねます。
学びの集大成は、3年の9月の文化祭で実施する「こどものくに」の企画や準備です。これは、保育科の生徒が校舎に隣接する幼稚園の園舎を会場に運営するテーマパークです。テーマを決め、壁面構成、キャラクター、遊びブース、子どもたちへの招待状やお土産まで、約半年をかけて生徒がゼロから話し合って決めます。
1昨年のテーマは「ねむれるもりのぱーてぃー」で、昨年は「たんけん日記」だそうです。なんだか、わくわくしますね。毎年、一般公開日には、多くの子ども連れが早朝から列を作り、終日大変なにぎわいを見せるそうです。
女の子のなりたい仕事の上位には、必ず、保育士や幼稚園の先生があります。そんな、子どもたちが、中学生になり「漠然と子どもが好きだから、保育士になりたいな?」と入学するものの、この3年間で、明確な進路意識を持って次のステージに進んでいくそうです。
もちろん、保育科といえども、高校卒業をもって、保育士の資格は取得できません。次に、専門学校や、短大、大学に進み、保育士資格を目指すのですが、保育科卒業の生徒にとっては、次のステップで、さらに深い学びや目標設定がされるのでしょう。
最近の傾向は、漠然と高校を卒業し、漠然と大学に進学するのではなく、明確な目標を設定し、高校から専門的な学びをする生徒が増えています。中学、高校時代に、目標なんか考えたことないよ・・・が、現実的でしょうが、幼児期から「考えること」をしていれば、自分のやりたいことが、早く見つかりますね。
専門家・・・職人・・・匠・・・・・・憧れるスキルです。