里山の環境を守る

今日も梅雨空となってしまったので、教室内でボウリングを楽しみました。ペットボトルに、子どもたちが絵を描いたり、マジックで模様を作ったりします。これが、ボウリングのピンとなります。ミニサッカーボールを使って、5メートル先のピンを倒すのに、夢中の子どもたちです。

 

まだ、本物のボウリングの経験はない子どもたちですが、1本のピンが倒れるとその勢いで、次々とピンが倒れることを経験します。力だけではなく、コントロールが必要だと学ぶ子どもたちです。

 

さて、保育園の親子遠足でお世話になっている「北本自然観察公園」が、今日7月1日で開設25周年を迎えるそうです。東京ドーム7個分にあたる32.9ヘクタールに、雑木林や草原、池、湿地帯と多様な環境が広がっています。

 

保育園の親子遠足の目的の1つは、この里山の環境を歩きながら、親子で植物や動物、昆虫のことを学ぶことです。公園内にある埼玉県自然学習センターの職員が、それは、見事に同植物の解説をしていただきます。保育園の子どもたちは、普段から屋上の環境で、土や草や虫たちと触れ合っていますので、親子遠足の経験が活かされるのです。

 

北本自然観察公園では、2年前に泥の採取作業をしていたら、泥の底に眠っていたと思われる「ミズアオイ」の種子が目を覚まし、今では、埼玉県内でも珍しい群生地になっています。8月末から9月にかけて、青紫色の美しい花を咲かせるそうです。今年の親子遠足は、9月2日ですので、「土底の眠れる種が現代によみがえる・・・」古代ロマンに出会えるかもしれません。

 

一方で、生態系の新たな脅威となっているのが外来生物です。アライグマは、狸を追い出し、ミドリガメで知られるミシシッピーアカミミガメは、日本のイシガメを駆逐します。生き物だけでなく、北米産の植物オオブタクサの繁殖も問題です。スタッフやボランティアが駆除に努めているものの、一度定着してしまうと根絶への道のりは厳しいとのことです。

 

ふと、こんなことを考えます。動植物の世界では、外来種が日本の種を滅ぼしてしまうのかもしれませんが、人間ならどうでしょう。日本に多くの外国人がやってきても、日本人を滅ぼすことはありません。人間は、共存するという生き方ができるのです。