今日は、ようやく梅雨らしい天気となり、教室内で体操の時間です。マット運動、トランポリンを利用したジャンプ、鉄棒と子どもたちのチャレンジ精神を十分に刺激したようです。普段は、「興味ないわ・・・」とおままごとコーナーで遊んでしまう2歳児園児も、今日は全員参加しています。
もちろん、運動能力には個人差があり、思うようにいかなくて悔し涙の園児もいますが、ここでは、アスリートを排出する目的はありませんので、子どもたちの「できる・できない」のペースで対応します。ポイントは、今までの自分より上手になることです。
さて、今日は地下鉄の話です。私が子どもの頃に、「地下鉄の電車を入れるのはどうやったの?最初に電車を埋めてから、地下鉄工事をしたんじゃないの?」なんていう掛け合いの漫才が大ヒットした記憶がありますが、今や東京や大阪の地下には、路線図を見てもわけがわからないくらいに、たくさんの地下鉄が走っています。世界でもこんな都市はありませんね。
今から90年前の昭和2年に、距離にしてたった2.2キロ、乗車時間5分の開通初日に、10万人のお客さんが殺到しました。日本で初めての地下鉄銀座線の浅草ー上野間が開通しました。
当時は、「地下を電車が走る!?」と衝撃的な出来事だったに違いありませんね。日本の地下鉄に尽力し、「地下鉄の父」と称された早川徳次(のりつぐ)さんの銅像が、銀座駅の構内にあるのですが、彼の先見の明はすごいものがありました。
「今に、東京の地下は蜘蛛の巣のように地下鉄が縦横に走る時代が必ず来る。また、そうでなければならない」は現実となり、開通当時の改札は、十銭銅貨を直接投入すると、木製のバーが回転して入場する「ターンスタイル式」だったそうです。この時代では、画期的ですね。
また、出口は直接百貨店にアクセスできるようにし、後に「デパート巡り乗車券」を発券するなど、様々なアイデアでお客様を呼び込んだそうです。しかし、彼が一番力を入れたのは、職員教育で、研修施設も早々に作っています。今も、東京メトロの駅員さんが好印象なのは、早川さんのDNAかもしれないですね。
ともあれ、日本に地下鉄ができて90年・・・最初の地下鉄は「銀座線」です。覚えておいて、お子様との会話に使ってください。(笑)