「人工知能が、天使になるか悪魔になるかは今はわからない。しかし、これだけは言えます。間違いなく進化する事・・・どうですか、心の準備を始めてください」
昨日のNHKスペシャルは、今まで「人工知能がどれだけ進んで、現在の人間の仕事の半分以上が、人工知能に奪われようが、人間にしかできないことはたくさんある。人工知能を人間がどう使いこなすか・・・」とタカをくくっていた私に、衝撃が走りました。
以前、タクシーの運転手と売上アップについて話をしたことがありました。そのドライバーは、ここ数年トップの座を譲っていないそうです。彼は、各駅の終電時間や、曜日ごとの人の流れ、今まで多くの人が乗車したポイントなどがすべて頭に入っていると豪語します。
しかし、人工知能は、そんな彼の頭の中のデータの何万倍もの過去の情報をインプットし、「○○地点でお客様が乗車する」を見事予測し、このシステムを導入したタクシー会社は20%も売上がアップしたそうです。
犯罪予知や会社の人事、そしてお隣の韓国では、政治判断までも人工知能が選択肢の一つになっているといいます。過去におけるとてつもないデータをインプットし、最善の判断を下すという人工知能・・・例えば、政治における政策判断では、過去のあらゆる国のリーダーがとった行動や政治的な行動事例をインプットし、人工知能がさらに学びを深めるというプログラムです。
将棋の世界では、中学生の藤井4段の連勝記録で、毎日のようにマスコミで取り上げられていますが、名人でも人工知能には勝てません。過去の対局のデータをインプットするだけではなく、今まで、常識では考えられない一手を放ち、名人の頭脳を混乱させます。つまり、人工知能自ら学びを続け、人工知能を作り出した人間が、予測不能の境地に及んでんでいるのです。まるで、人間の「脳」のようです。
何だか、恐ろしくなってきましたか・・・これからの未来に向けて、人工知能を受け入れなければなりません。しかし、あえて楽観的に考えるとします。人間は、アインシュタインでさえも脳の5%も使っていないと言われています。人工知能に刺激され、人類もまだまだのびしろが無限大の「脳」をさらに活用するようになればいいのだと・・・私は、人工知能の恐怖を人間の可能性にすり替えます。(笑)
みなさんは、人工知能、AIをどう受け入れますか?