学級通信に込めた思い

今日は、保育園ママが保育園に来る途中に見つけた「コクワガタ」に、子どもたちは大興奮です。コクワガタは、5月にはすでに見られます。クワガタ、カブトムシの中では、一番早く現れます。

 

屋上で、「コクワガタ」を園長が手に取って「つかめる人はいるかい?」と言うと、全員逃げ腰です。コクワガタといえども、やはり角で噛まれたら・・・という危機感を持つようです。仕方なく、木に登らせて観察しました。

 

この夏は、この弱腰の子どもたちを、昭和の時代の子どもたちのように、平気でカブトムシもクワガタもつかめる園児にすると、心に誓うおやじ園長です。(笑)

 

さて、今日は、学級通信を発行する、小学校3年生の若手教員の話です。この先生は、給食中に起きたささやかな「事件」を5月末の学級通信に取り上げました。

 

『わっという声が上がったと思うと、机や床が真っ白に・・・。牛乳がこぼれてしまいました。すると、自然に近くから友だちが集まりトイレットペーパーを使って牛乳をふき取っていくではありませんか!』

 

そして、その時の写真とともに「担任の指示を待つまでもなく、『優しさ』や『助け合い』を自然としていることは本当に素晴らしいことです」と紹介しました。この先生が、今年度の学級通信に付けたタイトルは「カラフル」です。いいタイトルですね。

 

「一人一人違った色だからこそ違った良さがある。混ざり合っても綺麗な色にならないことがあるのです。けれども、自分の色が誰かの色と混ざり合って、より綺麗な色になることだってたくさんあるのです。自分の色も大切に、他の人の色も大切に。そして、それらが混ざり合ってカラフルな学級になってほしい」と、この先生は、カラフル第1号で、タイトルに込めた思いを語ります。

 

私の次女が、中学校1年生になった時に、同じように、担任が「カラフル」というタイトルの学級通信を発行していたことを思い出しました。担任の学級通信に込めた思いは、ちゃんと、親にまで伝わるものです。

 

しかし、この先生は、学級通信が、子どもや保護者にだけではなく、教員にも、もっと読まれて欲しいといいます。一国一城の主と例えられ、閉鎖的と言われる教員ですが、お互いのやり方や考え方をそこで知って、教員間で交流するきっかけになれば・・・と考えています。

 

一般企業なら、他社の情報収集は当たり前です。教員同士も、いい情報を共有できれば、スキルアップにつながるし、学校組織にとっても大きなプラスですね。