「自尊心」と「GRIT(グリット)」

今日も「青空給食」をしました。空は真っ青な晴天でそよ風が吹くという最高の演出に、子どもたちの「気持ちイイね~」の会話がはずみます。教室で食べる給食よりも、おかわりが増え、全員完食というのは、非日常給食の賜物かもしれません。ファームで発見した1つの玉ねぎをめぐって、そのまま生でかぶりつく子どもたち・・・こんな大胆な行動も、青空給食ではありなのです。

 

さて、小中学生の春の運動会シーズンがほぼ終わったようです。勝ち負けを競うのが運動会の醍醐味であり、勝てば喜び負ければ悔しがる・・・いたって単純な図式が、今は、子どもの「自尊心」や「自己肯定感」を失わせてはいけないという「配慮」が、多くなっているのが事実です。良いとか悪いとかの話ではありません。

 

先日、国立女性教育会館が、新規学卒者が就職後どう成長、変化するか。同一個人を追跡する調査の中間集計があったそうです。

 

5年間を視野に入れた調査の2年目のデータによると、驚くことに、2年目にして男女ともに転職志向が5割ということです。私が新入社員として仕事をしていた頃を振り返ると、まだまだ一人前の仕事はしていないので、早く「会社の役に立っている」と思われるスキルになるんだと、がむしゃらに仕事をしていたような気がします。そこには、「転職」という発想などみじんもなかったですね。

 

しかし、今の感覚では、早くも半分近い若者が、2年目にして「役割を果たせなくなった」と感じているそうです。どうやら、専門スキルが自分にないという自己分析ではなく、単純に意欲が低いだけと言われています。

 

「ゆとり世代」「さとり世代」など、最近は、様々な呼び方をされる若者ですが、褒めて育てる「自尊心運動世代」の若者たちは、「初めての仕事でも早く昇進を期待するらしい」と言われています。

 

「よ~し・・・よくできてるぞ。この調子ならすぐに上へ行けるぞ!」と言ってもらえなくなると、意欲がダウンしてしまうのかもしれません。

 

子どもたちが、社会に出ると、現実的には厳しい世の中が待っています。これは、ブラック企業といわれるところではなく、普通の会社に勤めても同じです。「褒めて育てる」だけでは不十分か・・・という考えで、今注目を集めているのが「GRIT(グリット)」とです。つづきはあした・・・