にんげんごみばこ

東日本での販売休止が発表されたスナック菓子の「カール」ですが、最近は、スーパーの棚にほとんど並んでいません。どうやら、買い占めのお客様が多いようです。販売数の激減ということですが、カールおじさんなどのキャラクターと共に、子どもの頃から親しんだスナック菓子だけに、寂しいですね。

 

もしかして「こんなにお客様に愛されているとは・・・販売休止を撤回します!」という明治製菓の計画的な策略ではないか・・・とひねくれ者の私は考えてしまいます。(笑)

 

さて、今日は「にんげんごみばこ」という絵本の話です。これは、10年ほど前に絵本作家、のぶみさんが出した本ですが、昨日のテレビ番組で紹介されて、大人の間で話題になっています。

 

大人の間というのは、絵本ですが、大人が考えさせられる内容だからです。まだ、保育園の幼児に読み聞かせをするには、早いストーリーです。

 

気になりますね・・・タイトルも衝撃的です。ざっとのストーリーです。

 

「いらないひとは、いないかい。
きらいなひとは いないかい。
そんなひとは、どんどん、すてちゃおう。
にんげんごみばこに、すてちゃおう。
きょうも、にんげんごみばこの、まえには、たくさんの、ひとが、ならんでいる。」


みんなそれぞれ、ママがうるさい。パパがあそんでくれない。先生はえこひいきぎみだからみんないらない。など子どもたちはいらないにんげんを捨てようとします。

 

ですがゴミ箱係りの人は「本当に捨てていいの?」とゴミ箱に並んでいる子どもたちに言います。

 

ゴミ箱係りの人は、捨てる人に優しいところがなかったか?一生会えなくなってもいいのか?と聞くと子どもたちはそれぞれに考え直すのです。その人と一緒にいた時の幸せな記憶を思い出して…。

 

みんな考え抜いて「またこんどにしようかな」とみんな帰っていきました。

「いらないひとは、いるのかな。ほんとうに、ぜんぶが、やなのかな。」

 

どうですか・・・

この絵本を通じて、「ゆるすこと」を考える人もいるでしょうし、「人の悪い所ばかりじゃなくていいところを見よう」と教訓にする人もいるかもしれません。この絵本では、捨てる人の気持ちを描いていますが、捨てられる人の気持ちはどうなのでしょう?

 

我が子が小学生くらいなら、親子で話ができる内容かもしれませんね。

「にんげんごみばこ」・・・私たち大人へのメッセージです。