わくわくプログラム つづき

「子どもたちの主体性を大切にします」とうたう学校は、日本には山ほどあるように、誰もが主体性を持つことが大事だとは分かっています。しかし、具体的にどうするかが、難しいところですね。

 

朝山さんは、「ごちゃまぜ力」が必要と言います。昭和の高度経済成長期では、均一な教育で「右向け右、左向け左」に何の疑問も感じずに生きてきました。しかし、これからは、外国籍・障害がある・考え方もいろいろな子がごちゃまぜの環境が増えていきます。特に、小学校は、子どもが出会う初めてのダイバーシティであり、親同士も多様な親の出現に戸惑うこともあります。

 

だから、いろいろな違いを受け入れて、当たり前と思う「ごちゃまぜ力」がこれから問われることになります。朝山さんは、そんな子どもたちを揺さぶって、わくわくさせるのです。

 

『「ごちゃまぜ」の中で、必要になることが、協働のコミュニケーション力です。これからの世の中は、プロジェクト単位で仕事をすることが増えると思います。トヨタと日産が一緒に仕事をするかもしれないし、NPOと企業、学校と企業、学校とNPOとか、ぐちゃぐちゃになるかもしれない。何かを生み出すときに、我が社だけが出し抜いてやるって話じゃなくて、いろんな人がごちゃまぜになって、プロジェクトを作っていく・・・そんな時代になっていくのでしょう』と朝山さんは言います。

 

 

ごちゃまぜだからこそ、自分が何者であるかを語れないといけない。今風の言葉で言えばそれができないと「イケてない人」になってしまうのです。自分軸をしっかり持つには、主体性がないといけないということなのでしょう。

 

主体性を育む環境としては、協働のコミュニケーションが取れる場で、そこには、限りなく「ごちゃまぜ」の人たちが集まっている環境ということです。少しずつ、整理できてきましたね。

 

ホワイトきゃんばすを例にすれば、異年齢かつ職員も様々な経歴を持つという「ごちゃまぜの環境」の中で、いかに「学び合い」の時間を持つことができるか・・・「学び合い」の環境とは、寺子屋の異年齢での園児同士のかかわりであったり、大きい園児が1、2歳児の面倒を見ることでもあります。

 

朝山さんの「わくわくプログラム」を参考にしながら、それぞれの、幼児教育の場や小学校、中学校でも、「主体性を育むためには、協働の学び合いが必要」という考え方は、当てはまるのではないかと思います。

 

どうですか、親であるあなたは、我が子へのアプローチ・・・少し修正が必要かもしれませんね。