経済協力開発機構(OECD)が、2015年の国際学習到達度調査で、各国の高校生(15歳)の生活について聞いた調査結果を公表しました。その中で、日本の高校生は、宿題のためにネットを利用する頻度は、回答した国、地域の中で最低という結果だそうです。
日本の高校生は、平日では1日当たりのネット利用の平均では、1時間30分で、毎年増えている傾向ですが、宿題などの学習に使用するのではないようですね。海外では、自宅のパソコンで調べ学習をするなど、宿題にネットを利用する割合が高いためでは・・・との分析です。
今の時代、ネットで検索すれば、何でも調べることができるのに、これを宿題などの学習に使わないとは・・・何とも、もったいない!というのが、私の世代の率直な感想です。
私の高校時代は、もちろん、パソコンもスマホも一般に普及していない時代ですので、調べごとで一番活用するのが、国語辞典です。今でも、私の机上には、三省堂の「新明解国語辞典」が堂々と並んでいます。独特な言葉の解釈が、私にとってのお気に入りの辞書ですが、中学校時代の国語の先生の教えで、辞書で引いた言葉には、傍線を引いていました。今でも、辞書を引くたびに、懐かしく傍線をながめています。(笑)
今は、便利な世の中になったとよく言われますが、逆に情報が多すぎて、どれをチョイスすればいいのか迷ってしまいますね。学校の勉強で、1つの答えを求めることに慣れてしまった高校生は、ネット上にある、正解だか間違えだか、皆目見当のつかない「答え」のオンパレードにギブアップなのかもしれません。
便利な世の中を生き抜くには、やはり「自分で考えて自分で答えを出す」という習慣が必要ですね。あぶれる情報の中から、自分にとって必要なものを探すスキルが求められるのが、今の若者です。私の世代の高校時代よりも、厄介かもしれません。(笑)
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