卒園児が、1年生として小学校に通うようになって1週間が過ぎました。6歳女の子は、「なんだか、色々な人がいて、ビックリしたけど、とても楽しい・・・学童でも友だちができたよ」と話してくれました。
ホワイトきゃんばすで、「みんなちがってみんないい」(金子みすずさんの詩です)をどれだけ伝えることができたのだろうか・・・なんて思うことがあるのですが、卒園児の女の子が、同じクラスの児童たちが、みんな違うけど、楽しくやっている姿を見て、安心しました。この1年、もちろん楽しいことばかりではありません。試練を乗り越えて、成長していく姿をずっと見守っていきます。
さて、今日は、「せかいのひとびと」という絵本を読んだ後の、ある子どもたちの話です。人種や文化の違い、顔や鼻の違い、食べ物の違いなどで話が盛り上がります。宗教の違いでは、「どの神様がいいの?」との問いが生まれ、「いっせいのせ、これ!」と、みんなで指さす姿などもあったそうです。
絵本の最後の方では、「だれもが 思っていることも 食べるものも 着るものも なんでも ぜんぶ 同じだったら 死ぬほど たいくつ」という場面が出てきます。そして、次のページには、一人一人が違う絵が出てきます。「それぞれ こんなにちがっているって すてきでしょ?」の絵本の問いかけに、子どもたちは「本当だ!」と声を上げたそうです。
ホワイトきゃんばすの卒園児たちが、小学校という新しい環境の中でも、一人一人の個性が放つ光を認め合えるような、そんな素敵なかかわりを持ってもらいたいと思っています。もちろん、他の児童たちへ、影響力を発揮してくれることを期待します。
せっかくなので、金子みすずさんの「私と小鳥とすずと」を読んでみます。
わたしが両手をひろげても、
お空はちっともとべないが、
とべる小鳥はわたしのように、
地面(じべた)をはやくは走れない。
わたしがからだをゆすっても、
きれいな音はでないけど、
あの鳴るすずはわたしのように
たくさんのうたは知らないよ。
すずと、小鳥と、それからわたし、
みんなちがって、みんないい。
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