子どもたちは、みな「ぐるんぱ」

今年度の保育もあとわずか・・・今日を入れて3月31日まで4日間です。「〇〇ちゃん遊ぼう」と卒園児と一緒に遊ぼうとする子どもたちです。6歳女の子が、夕方目に涙を浮かべます。もちろん、ケンカをしたのではありません。卒園してしまう寂しさを感じたようです。「大丈夫・・・小学校へ行っても、いつでも遊びにおいで」と慰めます。

 

さて、「ぐるんぱのようちえん」という絵本を知っていますか。名作なので有名ですね。

 

ゾウの「ぐるんぱ」は、独りぼっちで寂しく育ってきました。そのため体が臭く、いつもめそめそし、仕事もしなかったのです。それをゾウの仲間が問題にし、「ぐるんぱ」をきれいに洗ってやり、仕事を探す旅に出させたのです。

 

「ぐるんぱ」はやる気になって、さまざまな仕事に挑戦します。しかし、どこに行っても何をやってもうまくいかず、多くの仕事場で「もう、けっこう」と言われてしまいます。

 

また昔のようにしょんぼりしていると、12人の子どもを持つ、その母親から「子どもと遊んでやってくださいや」と頼まれるのです。そこで、「ぐるんぱ」は大活躍するのです。今までの失敗がウソのように、子どもたちとのかかわりの中で、その力が活かされ、みるみる幸せになっていくという話です。

 

どうですか・・・思い出しましたか?

 

保育園の子どもたちを見ていると、まさに「ぐるんぱ」のように、何度も失敗を重ねながら、自分の得意な事に挑戦しています。すべて、完璧に出来る子などいません。これは、大人の私たちも同じですね。

 

何度も何度も、子どもたちの可能性を引き出すために、私たち大人は、子どものスイッチを探し続けねばなりませんね。そして、大人である私たちも、自分は能力のない劣った存在などと考えるのではなく、必ず自分らしさを活かせる場があると希望を持ち続けることが大切です。

 

少し、ノウテンキでも構わないので、ポジティブに行こうじゃありませんか!