考える営業マン

3月25日の卒園式では、卒園児入場、退場と園長が卒園児に手紙を読む場面で、保護者のママに、ピアノの演奏をしていただきます。昨日は、保育園ママの演奏に合わせて練習をしました。保育園ママは、ピアノの先生が仕事です。いわば、ピアノのプロの演奏を楽しんでもらおうと思っています。

 

さて、ソフトバンクの営業マンからこんな提案がありました。保育園の近くにある、家電量販店「ヤマダ電機」は彼の担当店だそうです。そこに、保育園の子どもたちが描いた絵を展示したいという内容です。

 

何でソフトバンクが「子どもたちの絵」なの?と思いますね。彼には、保育園に通う2歳の子どもがいるそうですが、公民館で息子が描いた絵の展示会があり、感動したそうですが、同時に仕事に活かせないかと考えたのです。

 

家電量販店では、ソフトバンクに限らず、多くのメーカーが、スマホなどのモバイル機器の売込みにしのぎを削ります。商品力や販売力そして、CMに見られる企業イメージやキャラクターグッズを利用して、いかにメイン立地を獲得するか・・・ここが営業の腕の見せ所ですが、どのメーカーの営業マンも、このスタンスではあまり差がありません。

 

そこで彼は、違う切り口でのアプローチを試みました。保育園を子どもたちの絵を展示するスペースをヤマダ電機のイベントスペースで獲得します。そこで、投票をしてくれた親子にグッズのプレゼントをし、絵を描いた当事者である保育園の園児ファミリーには、特別なグッツを用意します。集計結果で「金・銀・銅」賞を別途用意するという内容です。

 

当然、店長としては、ファミリー層へ、ただ買い物をするだけでなく、買い物を楽しんでもらうために、有効なイベントとなります。一見、ソフトバンクの売上には、この企画自体では、プラスになりません。しかし、この企画、提案力が「ソフトバンクの営業マンは、他社とは違う」と評価され、本来の商売に、必ずプラスで返ってくるのです。

 

今回は、保育園ホワイトきゃんばすだけの展示となるようで、保育園としても、子どもたちが自分の絵を見て喜ぶだけでなく、宣伝効果も期待できますね。子どもたちには、「自分の顔」または「大好きな人の顔」を描いてもらいます。ヤマダ電機での展示は、3月25日から31日までの1週間だそうです。

 

これを読んだ、営業のあなた・・・あなたの営業力はどうですか。何度も足を運ぶ泥臭い営業スタイルだっていいでしょう・・・話術で押しまくるのもいいでしょう・・・ただし、「考える営業」でなくてはいけませんね。冷静に考える時間を少しだけ持ってみませんか・・・あなたの営業力がアップするはずです。

 

以上、元営業マンのおやじ園長の訴えでした・・・(笑)