皆さん、イナゴや蜂の子を食べたことがありますか?私もチャレンジしたことはありますが、継続的に・・・という食材にはなっていません。(笑)長野県では、こういった昆虫を食べる独特の食文化があります。
「たかが虫、そう思っている方はいませんか。しかし、その虫が長野県の未来を変えるかもしれません。その第一歩となるのが、この長野県の負のスパイラルを解決する昆虫ビジネス。私たちは昆虫に期待を込め、この政策を提案します」
これは、今年1月に行われた、「地方創生☆政策アイデアコンテスト2016」の「高校生以下の部」の最優秀賞なった、長野県松本県ヶ丘(あがたがおか)高校の1年生女子2名の提案です。
彼女たちは、RESAS(リーサス)という、内閣府のまち・ひと・しごと創生本部が運営している地域経済分析システムを使用し、データ分析をおこないます。長野県の問題点として、①若者の流出が激しく人口が減少している一方で、高齢者の割合が増えている②農業経営者は高齢者が多く、中には、農業をやりたくてもできない人がいる③耕作放棄地が多く、再生利用可能な土地も手つかずとなっている④農業収入が大きく減っている・・・の4つの課題を明らかにします。
そこで、解決の手立てとして、昆虫食を提案するのです。耕作放棄地を農業に興味のある若者や定年リタイヤ人などを募り協働で運営し、その田畑を使って育った昆虫を加工、販売するビジネスを考案するのです。
初期費用は、国や県の補助金を利用し、利益は次年度の運営費に回すといった、大まかな運営計画も盛り込まれています。具体的な商品計画は、つくだ煮などの伝統食以外に、まんじゅう・せんべい・粉末にしたサプリメントなどが提案されました。
受賞のポイントは、「アイデアそのものが極めて実現性が高い」と評価されたそうです。
高校生で、データ分析から仮説を立てて、こうして解決策を導いていくプロセスは、私の高校時代では考えられないスキルの高さです。(笑)昆虫が支持されるかどうかはわかりませんが、このアイデアに、すでに支援、協力を申し出る関係者もあるそうです。現実味を増してきました。
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