「映像のまち」を観光資源に

栃木県足利市・・・地元の高校生のアイデアから生まれた「あし恋MAPあなたもきっと足利に恋をする」というパンフレットができました。

 

実は、この足利市で、「君に届け」「ちはやふる」「水球ヤンキース」「バンクーバーの朝日」など、高校生にも人気の映画のワンシーンが撮影されていたことをきっかけに、県立足利清風高校ビジネス研究部の3年生4人が、市と協働で若者の集客を意識した新たなマップを制作したそうです。

 

映画やドラマのロケ地を巡る旅と言うのは、定番中の定番かもしれませんが、私が高校時代にはまった、倉本聰さん脚本の「北の国から」では、最終回が終わったその日の夜行列車で、上野→青森→青函連絡船(まだ青函トンネルはなく、国鉄の時代)→富良野→麓郷(ろくごう)へ向かうという、熱き青春時代?!を思い出します。そして、今でも、「北の国から」のロケ地巡りは、北海道富良野観光の目玉となっているのです。

 

足利清風高校の3年生たちは、地元高校生の意見を盛り込もうと市内5つの高校約600人にアンケートを行うなど、パンフレット完成までに、何度も議論を重ねてきました。ロケ地&カフェ&映画にちなんだランチ・・・パンフレットが完成し、JTBの協力で実現した1日限定の観光ツアーは即完売。生徒自らがガイドとして観光名所を案内したり、映画「ちはやふる」にちなんだ衣装に着替えて、ロケ地でお客さんと一緒に百人一首を楽しむなど大いに盛り上がったそうです。

 

この企画を進めた高校生4人は、足利市の職員、地域の人々とのかかわりや部の仲間や顧問の先生との信頼関係などの経験から、大きな自信を胸に、大人への階段を進んでいくことでしょう。

 

仲間と力を合わせて、1つの目標に邁進する事・・・そのためには、多くの人たちの協力が必要であること・・・そのために、自分たちは何をすればいいのか・・・まさに、4人は自分で考えて、葛藤したことでしょう。

 

明日の日本を担う、素敵な大人になってもらいたいですね。