「そろばん」の魅力

皆さん、「そろばん」に対しては、どのようなイメージがありますか。計算するには、電卓があればいいし、複雑な計算はパソコンがあるし、「そろばん」なんて、江戸時代の「寺子屋」で学んだ古い習い事・・・と思っていませんか。

 

最近は、「そろばん」が見なおされています。数の感覚を養うのに最適なのが「そろばん」です。パソコンをはじめとする電子機器は、仕組み自体が、中身が見えない「ブラックボックス」です。正確な答えはすぐに出してくれますが、どうして?がまったくわかりませんね。

 

「そろばん」は、数の増減が目に見える点が大きな魅力なのです。小学校低学年のうちは、算数セットなどを使って繰り上がりや繰り下がりのある、足し算や引き算を覚えますが、現状では、かなり早い段階で先生は「数字」で教えることに移ってしまうので、そこで、つまづく児童が多いそうです。

 

「そろばん」は、小学校3、4年生で、気持ち程度で行いますが、実は、低学年から行った方が、こういった、つまづきが少なくなると言われています。

 

「そろばん」が評価されるのは、計算力や集中力、忍耐力の他、「脳」の発達に影響を及ぼすことが挙げられます。指をパチパチ使いますからね。また、数感覚や概算、暗算力の向上もあります。

 

「そろばん」の起源は、諸説あるようですが、約4000年前にメソポタミア地方で、土や砂の上に線を引き、そこに石などを置いて計算したのが始まりと言われています。中国から朝鮮半島をへて日本に入ってきたのは、室町時代とされています。江戸時代には、商売には欠かせない道具となり、寺子屋でもそろばん教育はメインでした。現在のように、5だまが1個、1だまが4個になったのは、昭和のはじめです。

 

「そろばん」は、何百年も続いている習い事の超ロングセラーであり、人類の優れた発明ベスト100にも入っています。

 

ということで、今日の年長園児のお昼の勉強は、「そろばん」にチャレンジです。もちろん、子どもたちは「そろばん」に触ることも初めてです。「うあ~キャーなに~これ!」状態でスタートです。今日は、そろばんを「ご破算に願いまして・・・」の状態にすることと、1だまを親指で上げることを行い、「そろばんで指を動かす」ことをやるだけです。

 

卒園までに、「なんか、そろばんって楽しいなぁ~」と思って、算数の苦手意識がなくなれば、それで良しです。

 

えっ・・・何で「おやじ園長」が、「そろばん」を教えてるの?と思われるでしょう。「私・・・こう見えても、そろばん1級です。自分でそろばん塾を開業することもできます。」(私の数少ない自慢のネタでした・・・)

 

たまたま、小学生からそろばん塾に通っていた私は、中学で1級を取りました。日常生活の暗算は今でも自信はありますが、指は、もう早くは動きません。(笑)

 

今日は、子どもの頃に使っていた、出雲特産の「そろばん」を出してきました。トモエのではありません。当時の価格で10,000円もします。子どもたちには、不思議な道具に映ったことでしょう。今回の取組みで、子どもたちの興味が深まるようなら、今後、年長園児は、「おやじ園長のそろばん教室」の塾生となります。(笑)

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コメント: 1
  • #1

    ミーィママ (木曜日, 23 2月 2017 22:20)

    驚きました(^-^) そろばん、一級とはなかなかの腕前ですね。
    我が子供達も、そろばんの習いごとで奮闘中です。
    いくつになっても 指(五感)から吸収する情報は直接脳に語りかけ 忘れないものなんですね