農業移住

今日は、無風の快晴という最高の外遊びコンディションとなりました。子どもたちは、凧あげ、自転車、かけっこ、どろんこ遊びと、それぞれがやりたい遊びに夢中になっていますが、大人の目線は、真っ白に雪化粧した富士山に注がれます。そして、もう一つ、富士山ほどは高くないのですが、浅間山が雪化粧で見えます。秩父の山並みとともに、冬の楽しみでもあります。

 

そして、今日は、4歳女の子が自転車に乗れました。驚くべきは、先生のフォローなしで、自分だけの力で乗ってしまった事です。「園長先生~見て!」と言うので、振り返ると、スタートから力強く自転車を漕いでいるではありませんか。「〇〇ちゃん・・・いつの間に乗れるようになったんだい?凄いぞ!」に、大満足の女の子です。これで、彼女の自己肯定感がう~んとアップすることでしょう。

 

さて、埼玉県の農業の話です。2015年の県内の農業就業人口は5万8000人で、20年前の1995年の12万人と比較すると半減しています。そして、農家の平均年齢は、59.9歳から66・9歳へと上昇しています。

 

これは、埼玉県だけでなく、全国的な傾向ですね。農家の高齢化や後継者がいないなどの理由で農業就業人口が激減しているのが実態です。埼玉県内の人口は、今も増加傾向にあるので、深刻な過疎化という状況ではありませんが、農業人口だけを見ると、このような数字となっています。

 

埼玉県では、有楽町の交通会館内に県内の移住先をピーアールする窓口を開設したり、移住体験ツアーを実施し、飯能市や川越市などの農家を見学して、実際の移住者の体験談を聞いてもらうなどしているそうです。

 

ただし、埼玉県は、隣が東京都で、都心から近く、ベットタウンとは認知されているものの、「農業移住先」とは見られていないのが、最大の障害だそうです。

 

しかし、近いというメリットもアピールできますね。夫が農業を行って、妻が都心に通勤と言うのも可能です。たいがい、「農業をやりたい!」と言うのは、旦那の方でしょう。また、子どもが大きくなっても、自宅から学校や仕事にも行けます。「有機農業を始めたい」などのこだわり派にとっては、販売先が近い方が、コストが抑えられます。

 

最近では、多くの若者が農業に携わりたいという傾向にあります。「生きる」「生活する」ことの価値観が、土とたわむれることや、そんな自然の中で、子育ての環境を考えるようになったということでしょう。明日の日本を担う若者たちが、今までの枠にとらわれない、新しい「農業」を作り出してもらいたいですね。