立山砂防

今日は成人式ですね。「荒れた成人式」の映像が、必ずテレビで放映されますが、それは、ほんの一部の事で、明日の日本を担う、素晴らしい若者の決意を多く見ることができました。

 

我が長男も、今日が成人式です。長女、長男となんとか成人となり、親としては、色々な想いが頭をよぎります。あとは、17歳の次女が3年後に成人を迎えるだけです。(笑)

 

さて、昨日、今日と、中学、高校時代の仲間たちと旅に出ていました。鈍行列車に揺られ、朝から酒を飲み、時には真剣な話?で盛り上がる「おやじ旅」です。今年も5人のおやじが集いました。

 

群馬県水上の先、谷川岳のふもとの宿に泊まりました。雪がしんしんと降る露天風呂で、のんびりと湯につかり、地酒とおいしい料理で、延々と、元気なおやじたちのトークが続きます。

 

企画会社を運営するおやじは、連休明けに、富山県立山町で「立山町の活性化のために・・・」のプレゼンテーションがあります。あの標高3000メートル級の山々が連なる北アルプスを貫く、有名な立山黒部アルペンルートの富山側の入口が、立山町です。12月から3月いっぱいの4か月間は、このルートは雪に埋もれます。

 

この立山町に、大正15年から続く、国家事業があります。「立山砂防工事」です。知る人ぞ知る事業ですが、年間予算50億、期限は無期限という、金額もとてつもない事業です。実は、立山カルデラ(噴火でできた窪地)には、黒部ダムの水量に匹敵する大量の土砂があり、この土砂が流れ出れば、富山平野が、1、2メートルは埋没してしまうそうです。それを防ぐ工事に、年間50億が使われています。

 

彼の提案は、立山町の地域特産品をアピールするといったレベルだけでなく、立山砂防を活かす方法、富山地方鉄道の活性化、全国から中学、高校の修学旅行誘致などなど、短期的なアドバルーンではなく、長期的な活性化を目指しています。立山町の役人の心に響くプレゼンテーションの成功を祈ります。

 

また、ごく普通のサラリーマンのおやじは、ここ数年、富士山の撮影にはまっています。来週も、富士吉田へ撮影に行くそうです。花と富士山をからめた写真が、彼の得意技で、とても素晴らしいのです。サラリーマンの仕事を淡々とこなしながら、好きなことに夢中になるおやじなのです。

 

こうして、仲間たちと、昔話にあけくれるだけでなく、50歳を過ぎた今と、これからの話に、それぞれが刺激を受けるのです。毎年、新春の大切な集いなのですが、今年も仲間たちに感謝です。